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心理学は心の働きを分析する科学です。私たちの幸福も心の働きによって決まります。このサイトでは人生を楽しく幸せに生きるためのヒントになる心理学や哲学等の自己実現をテーマにお話しを紹介していきますね。

人間の本能は不幸を願う!利己的遺伝子の言いなりにならない生き方

   

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人を憎んだり、嫉妬したりするネガティブな感情が自分を不幸にすることは、誰でも理性ではわかっています。しかし、人間の利己的遺伝子から命令される本能は、身勝手な感情を武器にして不幸へと進もうとします。

わたしたちが幸福になるには、この暴れ馬のような本能(利己的遺伝子)を理性というたずなで、いかにコントロール出来るかにかかっているのです。

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利己的遺伝子が求めるもの

進化論は、生物の自然淘汰や進化を生命の個体からの視点で見ていくものですが、リチャード・ドーキンスの利己的遺伝子論は、遺伝子中心の視点で生物の行動を理解していく理論です。

つまり、主役が生物個体から「遺伝子」に移ったと考えればわかりやすいでしょう。この遺伝子は自分のことしか考えません。自分が存続することだけを願っているのです。

利己的遺伝子には、自分を守り敵を徹底的に排除しようとする気持ちがあります。人間が進化の過程で生き延びて、地球生命の頂点に君臨しているのは、まさに人間の利己的遺伝子のおかげでもあるのです。

あらゆる生命はそれぞれ利己的遺伝子を持っているわけですが、生命の頂点に君臨する人間の利己的遺伝子は最強の利己的遺伝子といってもいいでしょう。

この利己的遺伝子の目標はただひとつ、それは

『 遺伝子を残すこと。 』

です。

人間としての個体は、一生を終えてそこで終わりますが、遺伝子は生殖を介して子々孫々に受け継がれていきます。つまり、遺伝子には永遠の命があるといってもいいでしょう。そしてその利己的遺伝子は自分の遺伝子を残すためには手段を選ばないのです。

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利己的遺伝子が人間を不幸にしている

ここでいかにして利己的遺伝子が人間を不幸にしようとしているかを分析してみたいと思います。人間を不幸にしてしまうネガティブな感情や行動の裏には、必ずと言っていいほど利己的遺伝子の戦略が働いています。これを具体的に説明していきましょう。

嫉妬や怒り、憎しみについて

嫉妬や怒り、憎しみがネガティブな感情であり、人生において決定的なダメージを与えることを誰でも分かっているのに、そこから抜けられないのは利己的遺伝子の戦略があるからです。

他人より秀でたい、人よりも良くありたいと思うのは、あきらかに利己的遺伝子の戦略です。人間社会で他人より秀でることは、社会的な地位や高収入を得られることにもつながります。そうなれば、食生活や医療サポートも充実して自分の生存確率も高くなります。

また、美人で健康的で頭のいい奥さんを得られる可能性も高くなります。つまりより良い遺伝子を後世にに残すことができます。これはまさに利己的遺伝子の目的でもあります。

ゆえに、利己的遺伝子の目的を阻むものに対しては敵として見るのです。敵は倒さなければなりません。嫉妬や怒り、憎しみの感情を抱くのは利己的遺伝子の視点から見れば当然のことなのです。

女性が美しさを求める根本的な理由

女性は美しくありたいと常に思っています。 それは理想の男性を得たいという根本的な理由があるからです。これも利己的遺伝子の戦略です。美しい女性や可愛い女性は、健康的で容姿もよく経済的にも裕福な男性の目を引きます。

つまり遺伝子が良いであろうと思われる男性に巡り合う可能性が高くなるわけです。そうなれば結婚して生まれてくる子供は、よい遺伝子に恵まれて、高い教育を受けることによって社会的に高い地位につく可能性も高まります。

そうなれば自分の遺伝子が子々孫々まで生き残る可能性は高くなり、利己的遺伝子の思惑どうりになるのです。

社会から浮気や不倫がなくならない理由

今、芸能界での浮気や不倫騒動などのゴシップが絶えませんよね。昔からありましたが、最近はネットの普及などにより、より早くセンセーショナルに伝えられています。

この浮気や不倫騒動が一向になくならないのも利己的遺伝子の仕業です。遺伝子からみれば多くのパートナーをもって関係を持つことは、自分の遺伝子を残すための基本戦略です。

だから、理性では悪いことと知っていても、浮気や不倫がなくならないのは利己的遺伝子から繰り出される強い本能に勝つのがむずかしいからです。

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利己的遺伝子の言いなりにならない生き方

ここまで利己的遺伝子を悪玉菌のように扱ってきましたが、人間にとってその働きは必要不可欠なものではあるのです。

はるか昔、原始時代の人類のように凶暴な野生動物から身を守ったり、生きていくために捕食したりと、食うか食われるかのような極限状態では、利己的遺伝子の戦略にしたがって利己的、排他的に生きた方が生き残る確率は高くなります。

これは戦争に陥った社会にもいえます。戦争状態にあるときはとにかく利己的になり、自分の生命の存続が第一優先になります。しかし、今の日本のように物質豊かな社会にあっては、特に生命に危険が及ぶことが社会生活のなかで起こることは、病気や事故を除けばありません。

このようなある程度豊かで余裕のある社会にあっては、他人を思いやること、人と共存したり共感したりすることが幸福の要因になります。つまり、本能的な生き方では結果としてネガティブな感情に支配されて、不幸になるのです。

現代社会を生きるには、利己的遺伝子のいいなりにならないことが重要です。本能を理性でコントロールできることがカギになります。人間の脳は、爬虫類脳と言われる古い脳とそれに覆いかぶさるように、人間脳と言われる新しい脳が存在します。

この古い脳と新しい脳は対立構造にあります。いわゆる”本能”と”理性”の戦いです。本能は不幸を願っているのです。幸せになるには理性を強化して、本能を制圧しておくことが必要なのです。

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