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心の苦しみを乗り越えるための思考法_Part 1【執着しない心】

      2017/04/11

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苦しみは自分の思い通りにならない状態から起こる感情です。この世は自分の思い通りにならない事ばかりです。だから人生は苦しいのです。これを仏教では「一切皆苦」という言葉で表しています。

しかし、苦しみに実態はありません。あくまでも自分の心が作り出している幻影です。ブッダは苦しみの原因は人間の「対象に執着する心」にあると説いています。

だから執着しない心であれば苦しむことはなく、いつでも幸せの状態でいられるのです。つまり私たちが問題にするのは執着心です。私たちは執着心を捨てることに努力していくことで絶対的な幸福を掴むことができるのです。

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執着する心が苦しみを生む

苦しみを感じるのは、自分の思い通りに事が運ばない時です。どうしても手に入れたいものが手にかいらない。恋している女の子に嫌われる。受験に失敗する。仕事がうまくいかない。ライバルに先を越されるなど。

このように自分の思い通りにいかないことがあると、人間の心はそこに執着して苦しみを生み出します。どうしてこうなるんだろう。どうして自分ばかり不幸なのだろうと。そして次々とどうにもならない新たな対象を見つけ出して、そこに執着して苦しみをどんどん発生させてしまいます。この世はまさに一切皆苦です。

しかし、ここで重要なことは「思い通りにならない対象」は単なる出来事であり現象であり、苦しみとは直接関係ないということです。そこに執着する心がある時に化学反応を起こして苦しみが発生するのです。

( 思い通りにならない対象 )+ 執着する心 = 苦しみ
( 思い通りにならない対象 )+ 執着しない = 無し

例えば、恋い焦がれている異性に告白して振られたとしましょう。一時的にショックを受けるのは仕方がないことです。しかし、問題はその後です。振られた後もその異性に強く執着していれば、長い間苦しむことになります。もし、激しい執着から離れられなければその異性にストーカー行為をするかもしれません。

最近のニュースで頻繁に報道されるストーカー殺人事件は、まさに人間の執着心が犯罪という最悪な形で現れたものです。もし、異性から振られたときに、「悲しいことだが仕方がない。私とは縁がなかったのでしょう。きっと私にはもっと素晴らしい出会いがあるに違いない。」という風に考えられる人は執着心の少ない人です。そういう人が苦しみの少ない人生を歩むことができるのです。

執着しない心を育てる方法

苦しみを乗り超える唯一の方法は、どうにもならないことに執着しないことです。しかし、人間の心は放っておくとどうしても物事に執着してしまいます。仏教の僧侶は、そのために俗世間から離れて出家という形をとって修行することにより、執着心を捨てて悟りに近づこうとしているのです。

私たち一般人は出家するわけにはいかないので、社会生活を営みながら考え方や心の習慣を変えることによって、執着しない心を育てる必要があるのです。

変えられないものを変えようとしない

この世の中で自由に変えられるのは「自分の心と行動」です。これだけは自分の意思と努力で変えることができます。しかし、それ以外のことは自由に変えることはできません。変えられないものを変えるという愚かな行為をするから苦しむのです。

他人の言動を変えようとしない

他人の考えや行動はなかなか変えることはできません。いや、むしろ不可能といっても過言ではないでしょう。親ならば子の言動、子ならば親の言動、友人の言動、同僚の言動、ライバルの言動、上司の言動、これらの言動は変えることは難しいことです。

なぜなら、私たちが他人の言動を変えようとする理由は、ほとんど自分の身勝手なエゴからだからです。本来は他人の言動を変えるのではなく尊重すべきなのです。但し、唯一他人の言動を変えることができるとすれば、それは自分の言動を変えた時です。エゴのない心で自分の言動を変えた時に他人の言動を変えることができるのです。

でも、直接的に変えることができるのは、自分の心と行動のみなのです。変えられないもを変えようとするから苦しみが生れるのです。そのような徒労はやめて、自分の心と行動を変えることに意識を向けましょう。それが出来れば無駄なストレスや苦しみから解放されて、良い方向に人生が流れていくことでしょう。

自分が出来ること、得意な分野に集中する

多くの人が自分ができない事や、不得意な分野に固執して苦しみを感じています。その原因は自分の誤った考えや周りからの影響かも知れませんが、明らかに誤った執着です。そのままの状態で留まることは、ナンセンスであり、余分な苦しみを発生させるだけです。すぐに自分の能力を見直して、自分の出来ること、得意なことにフォーカスしていきましょう。

名誉、「7つの習慣」でも行動は自分の影響の及ぶ範囲に集注すべきと述べています。影響できないことに意識や行動を向けていると、ネガティブな思考回路に陥り、どんどん行動範囲が狭くなってきます。

逆に自分のできること、影響の及ぶ範囲に行動を集中すればどんどんできることが増えていきます。つまり自分の影響の及ぶ範囲が大きくなるということです。

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記事のまとめ

今日の記事の論旨をまとめてみたいと思います。

・執着する心が苦しみの原因。
・思い通りにならない対象に執着する心が根付くと苦しみが生まれる。
・思い通りにならない対象があっても、執着がなければ苦しみは生まれない。
・変えられない対象を変えようとしなければ苦しみは生まれない。
・他人の言動を変えようとしなければ苦しみは生まれない。
・自分の心と行動のみ自由に変えられる。
・自分が出来ること、得意な分野に集中する

苦しみの本質は幻影です。執着する心が本来は実在しない苦しみを生むのです。苦しみを乗り越えるには、執着しない心を育てて、実体のない苦しみを見破ることです。そのためには、どうにもならない他人の心や、どうにもできないことを何とかしたいという執着を捨て去ることです。

そして、唯一変えることができる自分の心と行動を磨いていくことです。それこそが苦しみを乗り越えて幸せをつかむ王道なのではないでしょうか。

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 - ブッダの教え(心理), 悩みの解決