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【親和 欲求】いつも誰かと一緒にいたい人が陥る孤独と不安

   

いつも誰かと一緒にいないと不安を感じる人がいます。 例えばホテルで一人の部屋では泊まれなかったり、ひとりになることを極端に嫌います。

このような人を心理学的には「親和 欲求」が高い人となります。 人間は1人では生きていけません。ですから親和欲求は人間本来の欲求であり誰にでも内在しています。

しかし、強すぎる親和欲求は満たされないときに大きな不安と孤独感をもたらします。今回は人間のもつ「親和欲求」について書いてみます。

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「親和 欲求」とは

人間社会は集団生活で成り立っています。家族、地域社会、職場、国家などすべてが集団で形成されています。そして社会的な機能も1人ではとても成し得ない機能を集団によって達成しています。

つまり人間社会は決して一人では生きられないシステムになっています。個人の人生目標を成し遂げるにも他者や集団の協力は必要不可欠です。

しかし、人間には自分の目標達成のために他者や集団を必要とするだけではなく、他人と一緒にいることそのものに満足が得られる欲求があります。

これが親和欲求です。簡単に言うと、誰かと一緒にいたい、あるいは誰かと一緒にいようとする心理です。それによって不安から解放され安心できるのです。

「親和 欲求」が高い人の特徴

「親和 欲求」が高い人は次のような特徴があります。

1.人好きである。
2.社交的で協調性がある。
3.他人の評価が気になる、または不安になる。
4.グループに所属したがる。
5.承認欲求が強い。
6.自分と意見が異なる人を拒絶する傾向がある。
7.男性よりも女性に多い。

「親和 欲求」が高い人のメリット・デメリット

「親和 欲求」が高い人には次のようなメリットとデメリットがあります。

<メリット>

「親和 欲求」が高い人は、社交的で協調性があるのでコミュニケーション能力が高いといえます。 コミュニケーションの能力は組織において、強力な武器になるのでそれだけで大きなアドバンテージであるといえます。

<デメリット>

誰かと一緒にいたいという欲求は、自然な欲求ですが強すぎると、リーダーになった場合に自分と意見のあう仲の良い人を極端に優遇して、公平さを欠くことになります。

極端な親和欲求は、自立した行動がとれなくなるという問題も生じます。

また、親和欲求が強すぎるとその欲求が満たされない場合に、極度の不安や孤独感に陥ることがあります。

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「親和 欲求」が高すぎる人の課題

親和欲求が高いことは決して悪いことではありません。その特徴である社交性や協調性、コミュニケーション能力の高さは特筆すべきものです。

複雑なコミュニケーション社会で構成されている現代ではなくてはならない能力です。しかし、親和欲求が過度に高すぎると弊害があるのも事実です。

しかし、そのデメリットを意識しつつ、バランスをとっていくように心がけることで、大きく行動が変わることが期待できます。もしもこの記事を呼んで、少しでも思い当たることがあれば、是非、参考にしていただければ嬉しいです。

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