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ほんとは怖い人間のお話!【人を依存症にする世話好きな人】

      2017/04/11

世の中には「 世話好きな人 」というジャンルの人がいますよね。あなたの身の回りにもきっと1人はいるかもしれません。近くにいると、ほんとに気がきいてて、ポンポンポン先回りして何でもやってくれます。

ほんとにあり難い存在で、なんて優しい人なんだろうと尊敬してしまいます。しかし、アドラー心理学でみると、びっくりするような実像が浮き彫りになります。今日は、ほんとは怖い「 世話好きな人 」のお話です。

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世話好きな人の闇と本当の目的

世話好きな人の優しさは、本当の優しさとは違います。実は世話好きな人の根底には劣等感があります。強い劣等感から逃れるために自分の価値を高める必要があります。そしてその手段として、世話を焼くことで相手を依存症にするのです。そして、「この人は、私がいないと全然だめね 」といって自分の価値を高めて底でうずまいている劣等感を昇華しようとしているのです。

その代償として、相手を何もしたがらない自立できない依存症にしているのです。つまり他人を犠牲にして、自分の価値を高めて、劣等感から逃れようとしているのです。ほんとに怖い話ですね。普通、劣等感から逃れるために相手を利用する場合は、自慢したり、批判したり、怒ったりして上から目線で見下すことで、自分を高めようとします。(劣等コンプレックス)

しかし、世話好きの場合は同じ目的なのですが、相手に分からないように巧妙に行います。でも世話好きな人は、意思をもって戦略的に行っているわけではありません。ほとんどの場合、本人の自覚がなく無意識のうちに劣等感に突き動かされてやっているのです。ですからなおさら治すのが難しいわけです。

アドラー心理学的にいうと、世話好きの人のやさしさはの目的は「 自分の価値を高める 」ことです。本当のやさしさの持ち主は、自分のためではなく、相手のために優しくする人です。そして必要以上のやさしさが人をダメにすることも良く知っています。

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最後にひとこと

世話好きな人の心の闇のお話をしましたが、ここでの世話好きな人とは、ある意味病的な世話好きの人の事です。常識的な範囲の世話好き、例えば周りをしっかり見える人で、良く気がきく人とかではありません。そういう人は、純粋に優しい人ですので誤解のないようにお願いいたします。見分け方としては、「 相手を依存症にしてしまうほどの、一方的なやさしさ 」です。

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