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心理学は心の働きを分析する科学です。私たちの幸福も心の働きによって決まります。このサイトでは人生を楽しく幸せに生きるためのヒントになる心理学や哲学等の自己実現をテーマにお話しを紹介していきますね。

アルフレッド・アドラーから学ぶ人生の名言!いろはにほへと

      2017/04/11

アルフレッド・アドラーは、あの著名なフロイト、ユングと並び称される心理学の3代巨頭の1人です。しかし、その思想は2人とは全く異なる革新的なものです。

フロイトとユングが個人の性格はトラウマを含めた過去の記憶や経験によって決定づけられるという考えに対して、アドラーは目標に向かう現在の選択が性格をつくると考えました。

私流の超訳でいえば「 過去は関係ないよ 今を強く生きれば 人生は変わるのさ! 」という感じす。アドラー心理学は厳しいけれど超ポジティブで勇気をもらえる哲学です。今回はそのアドラーの名言の紹介です。

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人生に勇気をもらえるアドラーの名言「いろはにほへと」

アドラー心理学は「勇気の心理学」とも言われています。その言葉は人生に対して前向きにさせるために、私たちの背中を「ぽん!」と押してくれます。その名言を人生のいろはにほへとで紹介します。

【い】 意味づけ一つで未来は変わる

私の感想:<意味づけ一つで未来は変わる>
これはアドラーの思想の中でもいの一番で、私がもっとも衝撃を受け、かつ共感した言葉です。私たちが抱えている現状、問題、悩みは私たちがそれをどう意味づけするかで未来が180度が変わってしまいます。例えば、砂漠でさ迷う1人の男が、今手にしているのはコップ1杯の水しか残っていなかったとしましょう。その時にあなたはどう思いますか?

Aさんの場合:「もう疲れた歩けない 水もこれしかないし、もうおれは死ぬんだ(絶望)」
Bさんの場合:「水もまだ残っているし、まだまだ歩ける、助かるチャンスはある(希望)」

どうですか? 全く同じ境遇でも現在の状態をどう意味づけするか? どうとらえるかで絶望もするし希望を持つこともできるのです。今受けている状況はただの状況なのです。それをどう解釈するかは自分の意味づけに全てがかかっているのです。

このアドラーの言葉で相田みつをさんの「 しあわせはいつも自分の心が決める 」という名言を思い出しました。これは私の大好きな言葉なのですがすごく通じるものがありますよね。

【ロ】 ロマンを忘れない

私の感想:<ロマンを忘れない>
アドラーは人間の行動は目標にもとづくもので、正しい目標を明確に持つことが重要だと説明しています。私たちは、夢や目標がないと生きてはいられないのです。そして行動のエネルギーとなるのはロマンを持つことです。 何かをやりたいと思っていても、忙しいとか面倒くさいとかで記憶の底に押しやっているロマンがありませんか?

そのロマンを今こそ勇気をもって掘り起こして、実行してみると思わぬ未来が開けるかもしれません。だって未来は今、この瞬間の選択にかかっているのですから。

【ハ】 罰を与えず結末を体験させる

私の感想:<罰を与えず結末を体験させる>
アドラーの教育論ですね。教育は叱るのではなく、その行為の結果を子ども自身に体験させることだといっています。確かに子供が約束を守らなかった時の教育の主流は叱ることです。

しかし、アドラーはこう言います。子供が夕食の時間になっても戻らなかったら、一切叱らずにただ食事を出さなければいいのだと。子供には自分のやった行為がどういう結果を招いたか身をもって体験させるべきだということです。

食事抜きという結果は、きつく叱りつける事よりも子供には効きますよね。但し、あらかじめ約束を破った時のルール(この場合は食事抜き)を決めておくことが必須です。

【二】 苦手な人と無理に仲良くしない

私の感想:<苦手な人と無理に仲良くしない>
他人の評価に依存して生きている人は、誰からも好かれたいという欲求が強く、自分の苦手な人であっても無理にでも仲よくしようとします。強く自由に生きるには、他者に依存することなく自立することが必要です。世間には色々な人がいて、当然自分に合わない人もいるわけです。 そんな時は無理に仲よくする必要はない、嫌われたっていいじゃないかとアドラーは言うのです。

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【ホ】 褒めるのではなく勇気づける

私の感想:<褒めるのではなく勇気づける>
「 褒めて育てる 」という教育はよく聞く教育法ですよね。私はアドラーの考えに触れるまではこのやり方がベストな方法だと思っていました。なぜなら褒めれば相手の自尊心をくすぐって、さらにやる気が出ると思っていたからです。

しかし、アドラーは徹底的に褒めることを否定します。アドラーがこれを否定する理由は褒めることによって、相手の自立心を奪って依存させてしまう危険があるからです。褒められた側の心理は次のようになります。

①「褒められた」->②「嬉しいー>③「もっと褒められたい」->④「期待に応えよう」

このようなサイクルに陥って依存から抜けられなくなってしまうのです。褒める方もずっと褒め続けなければいけません。なぜなら褒められることが目的になっているからです。また、褒める行為が「上から目線」であることもいけません。

アドラーは同等の目線で、相手の行為に対して「 感謝する 」「 勇気づける 」ことが重要だと言っています。例えば子供が掃除を手伝ったとします。ふつう親はこう言います。

①「偉いわね。掃除できたね、頑張ったね」
でも正解は
②「掃除してくれたんだ。ありがとう 助かったわ!」

この違いが大きいんですね。!

【へ】 変化は自分から生み出す

私の感想:<変化は自分から生み出す>
フロイトとユングは、現在の感情や行動は過去の原因によって決定づけられるという「決定論」という立場で、アドラーはこれとは真逆の過去ではなくその人の持っている目標を達成するために行なわれる「目的論」という立場です。

決定論は原因探しに疲れてしまい、自分自身を変えることが難しいですが、アドラーの目的論では、原因追及は無視して、「 未来を変えるには今何をするか 」が重点になります。つまり変化は自分から生み出すのです。

【と】 トラウマは存在しない

私の感想:<トラウマは存在しない>
アドラー心理学が革命的と言われるゆえんの言葉です。なんて斬新なんでしょう。こんなこと言って大丈夫なのでしょうかと思うほどです。アドラーはいいます。今の受け入れがたい現状は過去のトラウマではなく、あなたがそうしたいと思ってやっているだけというのです。

例えば、「 私が人に辛く当たってしまうのは、過去の虐待経験が原因だ 」と話す女性がいたとします。しかし、虐待が原因ではないのです。なぜなら他方には過去の虐待があったから人には優しくしているとい女性がいるからです。

犯罪者の場合もそうですよね。多くの犯罪者が家庭環境が悪かったことなどを理由にしますが、小さいころの過程環境が悪くてもまじめに育っている人はたくさんいます。つまりアドラーのいう「人生の意味づけ」によって全然違ってくるのです。

現実にトラウマと戦っている人達には、厳しすぎる論理ですが、そこをあえて心を鬼にしてアドラーは言及しているのですね。「 原因に逃げるな! 自ら変革を起こせ 」と。

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