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心理学は心の働きを分析する科学です。私たちの幸福も心の働きによって決まります。このサイトでは人生を楽しく幸せに生きるためのヒントになる心理学や哲学等の自己実現をテーマにお話しを紹介していきますね。

ブッダが教える不安を解消する5つの方法【ブッダの真理】

   

人生は「オギャー」と生まれた瞬間から死を迎えるまで、常に不安に満ちていると言っても過言ではありません。所詮、生きるということは死に向かって走り続けることでもあります。

そして大きな悲しみや苦しみは、いつ訪れるか分かりません。 自然災害や事故、病気、最愛の人との別れなど突然起こる不幸に、ただ心打ちひしがれてしまいます。

ブッダは

生きることは苦しみである

と説いています。 仏教用語で四苦八苦という言葉がありますが、私たちの日常は様々な苦しみや不安に満ちあふれているのです。 この悲しみや不安に支配された生きる苦しみから、自分を救ってくれるのがブッダの仏教哲学です。

今回は私たちが抱く不安を解消するための5つの方法を仏教哲学から考えます。

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悲しみや苦しみを受け入れる

だれでも悲しみや苦しみを避けていきたいと考えますが、人生には必ず大きな悲しみや苦しみが訪れます。 苦境に立たされ理不尽な扱いを受けることもたくさんあります。

そんなときに苦しみに飲み込まれ、不安や恐怖にさいなまれていてはどうしようもありません。

仏教の経典である「法華経」の中には、

常に悲観を抱いて、
心ついに迷いから醒めて悟る。

という言葉があります 。深い悲しみを胸に抱きながら死に向き合えた時に人は悟り、平穏な心を手に入れることができるという意味です。 人生には思い通りにならないことがたくさんあります。

そのことに心が執着すれば、いつになっても悲しみや不安から離れることができません。 思い通りにならないことに執着するのは全く意味のないことです。

それよりも自分のできることに集中して、人生を生きた方が確実に幸福になれます。苦境はあって当たり前の現象という自覚に至れば、そのことにあまり執着せずに自分のできることに意識を向けることができます。

つまり、煩悩と戦うのではなく煩悩を受け入れることによって、煩悩を滅することができるのです。

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自分の感情を コントロールする

子供への愛情や愛する人への恋愛感情など、愛情そのものは尊いものですが行き過ぎると大変なことになります。相手への束縛や支配、最悪なケースではストーカーや殺人などの犯罪にまでいってしまうこともあります。

ブッダは

愛する人と会うな、
愛していない人とも合うな

と説いています。 この言葉は極端な表現ですが愛情という強いエネルギーを持つ感情は執着してしまうと、 人の心の平和を乱して恐ろしい行動にまでいってしまうという戒めでもあります。

つまり、愛情といえども執着してはいけないという教えです。 強い愛情は相手への依存や束縛を招きます。 また相手への過度な要求や期待が生まれ、要求が成就しないと心に苦しみが生まれます。

行き過ぎた感情には十分なコントロールが必要なのです。 特に愛情を持つ場合には相手に要求や期待をしない、無償の愛に徹するべきでしょう。

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煩悩が多い人ほど心豊かになる

他人の幸せを目の当たりにすると、平穏な心になれないことがあります。そんな時は自分はなんて煩悩が多いのだろうと、自己嫌悪に陥ることがあります 。

しかし、煩悩に支配されるのが人間の常であり、逆に煩悩が多いほど悟りのチャンスはあると仏教では教えています。

氷多きに水多し

という言葉があります。これはストレスや心の苦しみの原因となっている煩悩は自分の心と向き合うことができれば、そのまま心の豊かさへと変化するという意味です。

煩悩に支配された状態を「冷たく硬い氷」の状態とします。人の心を怒らせ他人と衝突を起こさせる煩悩を氷に例えています。

そして冷たく硬い氷のような煩悩も真摯に向き合って、温かい心を持ってその執着から離れれば、氷が溶けて水になるように煩悩が溶けて、豊かな心に変化するというのです。

今を大切に生きる

あなたは今を大切に集中して生きることができているでしょうか 。これは筆者も含めてそうですが 、わたしたちの頭の中の大半は過去や未来の妄想で埋まっています。

過去のことを後悔したり、未来のことを考えて不安や妄想に取りつかれている時間が長すぎるのです。 ブッダは過去に捕らわれることも未来に捕らわれることも戒めています。

今、目の前のやるべきことに全力で集中していくことで集中力が養われ、余分な妄想から離れてやる気が 出るのです。 そして、今を全力で生きることの継続が人生の成功につながるのです。

だからしょうもない過去や未来のこは放っておいて、今、この瞬間に集中して生きていきましょう。

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尊敬する人の教えにも囚われてはいけない

これはものすごく思い切った言葉です。極端なことを言えば、仏教徒であってもブッダの教えに囚われすぎてはいけないという意味にも取れます。

ブッダが 亡くなられる直前に「自灯明・法灯明」という言葉を弟子たちに残されました。ここで特に注目してほしいのは「自灯明」という言葉です。

自灯明とは、

自分自身の考えや気持ちを大切にして、
自分自身を灯として生きていくということです。

自分を支えるのは最終的には自分だけです。たとえ尊敬する人物の教えであっても、盲目的に信じるのではなく自分自身で判断することが大切なのです。

カリスマへの盲目的な妄信によって、マインドコントロールされて社会的な問題になるということが、いつの時代でも発生しています。

たとえ親であっても先生であっても、尊敬する偉大な師であっても、最終的に自分の理性で判断するという心の習慣を持つことが大切なのです

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