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心理学は心の働きを分析する科学です。私たちの幸福も心の働きによって決まります。このサイトでは人生を楽しく幸せに生きるためのヒントになる心理学や哲学等の自己実現をテーマにお話しを紹介していきますね。

決断できない!と思った時に自分の本当の気持ちを知る方法(方法的懐疑)

   

人生には大きな決断を迫られる時が幾度もあります。

「どこの大学にしよう」
「この会社に就職を決めて、いいのかな?」
「私はこの人と結婚を決めて大丈夫なの?」

など、人生の重大な決断に迷ってしまう時に、自分の本当の気持ちを知る方法があります。それは『方法的懐疑』というデカルトが真理探究に使った哲学手法です。

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『方法的懐疑』とは?

これはデカルトによる哲学の革新の出発点であり、確実なものに到達するまでの手段として行われる懐疑。 この世に存在する偏見や謬見、あるいは真実らしく見えているものの不確実であるなど疑う余地が少しでもあるならば、疑う余地があるとして否定していくということである。
方法的懐疑 - Wikipedia

「方法的懐疑」とは、あえて疑ってみる方法です。 いろいろな角度から疑ってみて、それでも大丈夫なら信じようということです。この方法は、デカルトが真理を探究するために使った画期的な手法です。

デカルトはたとえ真理と思えるようなものが見つかっても、あらゆることを疑いつくしてその検証に耐えうるものでなければ、真理とはいえないと思ったのです。

私はこの手法を知った時に、刑事の犯罪捜査の手法を思い出しました。犯罪捜査では、犯罪捜査線上に上がってきた人物をまずは徹底的に疑ってみます。

動機はあるか、アリバイはあるか、証拠はないかなど、あらゆる角度で検証して白か黒か判断します。それはそうですよね、もし冤罪だったら人の人生を台無しにしてしまう危険性をはらんでいるのですから。

それにひきかえ、私たちの人生における重大な決断はあまりにも、安易すぎる気がしてなりません。

例えば会社を辞める決断をする時に、自分に取り巻く問題を論理的に考えることはせず、とにかく感情的に事を進めてしまいがちです。

そして後になって後悔するパターンがよくありますよね。 だからこそ重大な決断をする時は、論理的に考えるべきです。そしてその最も効果的な方法が、この「方法的懐疑」だと思うのです。

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『方法的懐疑』を人生の決断に利用する方法

それでは、『方法的懐疑』を私たちの日用生活における重要な決断に使用する方法を具体的に説明していきます。基本はあらゆる角度から、その決断にツッコミを入れてみることです。このときに最悪のケースを想定して突っ込んでいきます。

この時にも親友に頼めるのなら、お願いして親友にツッコミを入れてもらいましょう。

そして考えられるツッコミを全てしてみても、自分の気持ちが崩れることがなければ、その決断は、自分のほんとうの気持ちを体現しているとみていいでしょう。

<方法的懐疑の具体例>

Aさん: 何があっても、今つきあっている彼女と結婚したいと思っている。

第1問: もし、彼女が家に入ったら料理ができないひとだったら?
Aさん: 自分がするから大丈夫。

第2問: 結婚したら、太りすぎて容姿が変わってしまったら?
Aさん: 見た目がどうこうではない。

第3問: 結婚したら、彼女は働かないと言っている
Aさん: お金は自分が稼ぐ

結論: 彼女のことをうわべではなく、心から愛している。

最期にひとこと

方法的懐疑は重要な決断の時だけでなく、日常の些細な決断であっても利用する価値があると思います。方法的懐疑の手法は、物事を客観的にかつ論理的に考える力を養ってくれます。

私たちの人生は決断の連続とその結果が繁栄されています。方法的懐疑の手法によって誤った決断が減少すれば、それだけで人生の質が向上していくはずです。 

参考記事
悩みの90%を消す方法!クヨクヨしない為のデカルト・『方法的懐疑』

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