なぜギャンブルをやめることが出来ない!賭け事に潜む心理的な罠とは
パチンコや競輪、競馬などのギャンブルは、1度はまってしまうとそこから抜けるのは容易ではありません。時には家庭崩壊に借金地獄、人生を崩壊しかねないほどギャンブルに依存してしまう陰には、賭け事に潜む大きな心理的な罠があります。
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人を誘惑するギャンブルの心理的な罠とは
ギャンブルがやめられなくなるのは依存症になるからです。 依存症はギャンブルでなくても、アニメやゲーム、買い物などの依存症と心理的には同じものといえます。
しかし、ギャンブルにはそれらの依存症よりも、さらに深くのめりこんでしまう巧妙な罠が仕掛けてあります。
部分強化の心理が働き依存症が深まる
心理学には部分強化と言われる法則があります。 部分強化とは、ある条件付けに対して部分的に強化することを言います。
簡単に説明すると、ある行動に対して毎回ご褒美を与えるよりも、ときどき与えるようにしたほうがその行動に対する依存性が強化されるということです。
パチンコや競馬などのギャンブルは、ふつうはなかなか上手くいかないものです。 しかし、どういうわけか、あきらめかけた頃にドカーンと上手くいくことがあります。
こんな時は喜びも半端なく、脳内麻薬であるドーパミンやエンドルフィンが出まくります。この経験が激烈であるために、脳はこの経験が忘れられなくなります。これが次のギャンブルへの渇望を生むのです。
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人を夢中にさせてしまう不定率強化の原理
また、ギャンブルには人を夢中にさせてしまう「不定率強化の原理」が強く働いいています。これは報酬が決まっていないということです。 例えば何回も負け続けても、起死回生の一発があれば挽回が可能であるという原理です。
だから、何回も負け続けても、今度こそは勝てる。という妄信に駆られてやり続けてしまうのです。
重いギャンブル依存症から抜け出すには
ギャンブル依存には、心理的な問題が大きくかかわっています。しかし、重いギャンブル依存症はすでに自分の意思で治せる段階ではありません。
医師やカウンセラーなどの専門的支援をうけることが必要です。 依存症は病気です。自分一人で治せるものではありません。「自分は病気である」ということを受け入れて、素直に周囲の人に協力してもらうようにしましょう。
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