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自分をいじめるな!最も悲惨な自己いじめをする人の5つの心理的特徴

   

文科省が昨年の10月26日に発表した調査結果によると、2016年度の学校でのいじめ認知件数が32万3808件で、過去最大であったことが分かりました。

理不尽ないじめは子供の心をズタズタにして、孤立、引きこもり、鬱などを引き起こし最悪では自殺に至るケースもあり社会問題となっています。

しかし、もう一つ表に出にくいですが、ある意味最も酷いいじめ問題があることをご存知でしょうか。それは、「自分による自分へのいじめ」です。

自分いじめの最大の問題は表面にでにくいこと、そして止めることができる第三者がいないということです。

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「自分いじめ」は無間地獄である

自分いじめは、他人からのいじめよりもむしろ深刻な問題です。 他人のいじめは登校拒否する、転校する、あるいは転職するなどして環境を変えればいじめを回避することができます。

しかし、自分いじめは自分の心の中にいるもう一人の自分が、暇さえあればいじめてくるのでどこにも逃げようがありません。本人にとって、それはまさに無間地獄のようなものです。

自分いじめは、自分による自分への虐待行為つまり「自虐」です。自虐をネット辞書で調べると次のようになります。

じぎゃく【自虐】の意味
自分で自分をいじめ苦しめること。
---- goo 国語辞書

自分いじめも軽度の場合は、軽い精神的自虐で済んでいますが、重度に移行すると神経症や無気力症、うつなどの精神的疾患がおこり、リストカットなどの肉体的自虐行為に及ぶ可能性もあります。

また、最悪のケースに至ることもありうるので「自分をいじめる習慣」は軽度のうちから本気で治す自覚を持ちましょう。

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「自分いじめ」をする人の5つの心理的特徴

「自分をいじめ」をしてしまう人には共通の心理的特徴があります。ここでは筆者が考える代表的な5つの心理的特徴を紹介しましょう。

自分は愛されない存在である

自分いじめをする人の圧倒的な感覚、それは、

’自分は愛されない存在である

という感覚です。

これは、主に幼少の頃に植え付けられた感覚で、すでに本人のライフスタイルとして無意識に組み込まれています。

物心がついたころから幼少期へて10歳ころまでに、親から抱きしめられたことがなかったり、褒めてもらえなかったり、あるいは無視され続けたりすると子供は自分に自信が持てなくなります。

この時期の親(特に母親)は、子供にとっては神に等しい絶対的権力者です。 親の言うことは神の言葉であり子供にとっては全てが真実です。

その神ともいうべき親が「自分のことを愛してくれない」と悟った時に、子供は無意識
のうちに、

’自分はこの世で愛されるべき存在ではないのだ

と誤った認識をしてしまうのです。

孤独である

自分いじめをする人は強い孤独感をもっています。 幼少期の理不尽な親の影響で「愛されない自分」という自覚を持った子供は、その意識のまま学校に入ります。

すると無意識に愛されないキャラを周囲に醸し出してしまい、周囲もそれを敏感に感じてそれ相応の冷たい態度をしてしまいます。

すると本人は、「やはり私は人から愛されない人間なんだ」という自覚を強くして、強い孤独感を感じるようになり、現実的にも孤立します。

そしてその孤独感は、ライフスタイルの修正が行われない限り、後の人生全てに影響を及ぼしていきます。

強い劣等感を抱いている

自分いじめをする人は小さいころから周りから否定されてきて、自分でも自己否定する習慣が身についています。そして学校などの集団社会に入るようになると、他者との比較によって自己否定は加速され、強い劣等感も抱くようになります。

強い劣等感は、さらなる自己否定を生み出して、ここに負のスパイラルができあがります。だから自分いじめをする人は、間違いなく強い劣等感をいだいています。

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自分を批判する達人

自分いじめをする人は、本当は心の底では常に「愛されたい」「認められたい」と思っています。しかし、その一方で「自分は愛されない存在」という認識があります。

そして「愛されたいの愛されない」という心の奥の不満は、自分自身に対する批判となって跳ね返ってきます。

’自分には魅力がない。
’自分はポンコツだ。
’自分は皆に迷惑をかけている
’自分なんかいない方がいいんだ。
’自分の存在はただ苦しいだけだ。

このように、際限のない自己嫌悪、自己批判が心の中でいつも湧き出てくるのです。まさに自分を批判する達人と言えるでしょう。

世界でいちばん嫌いな人は自分

自分いじめをする人の世界でいちばん嫌いな人は、自分自身です。 嫌いだからこそ、自分の事を徹底的にいじめるのです。考えても見てください。

もし、あなたが学校や職場でいちばん嫌いな人と同居することになったらどうしますか。もう地獄としか言えませんよね。 自分いじめの激しい人は、まさにこの状況なのです。

世界でいちばん嫌いな人が自分という悲惨な状況を改善しない限り、幸せにならないことは間違いなく言えるでしょう。

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「自分いじめ」から解放される思考法

「自分いじめ」という心の習慣は、幼少期の環境の影響もあって、自らが誤って解釈してしまったライフスタイル(考え方や性格)に原因があります。

このライフスタイルは無意識に根付いている心の習慣なので、大人になってから変えるのかなり難しいといえます。しかし、難しいとはいえ不可能ではありません。

アドラー心理学でも、

’自分を変えるにはライフスタイルを変えるしかない。
’ライフスタイルを変えることは難しいが不可能ではない。

と説明しています

さて、それでは自分いじめをしてしまう人は、どのような考え方(ライフスタイル)に変えていく必要があるのでしょう。

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ありのままの自分を愛する、そして認める

自分をいじめる人が自分を愛することができないのは、自分にはそれだけの価値がないと思っているからです。では人間の価値とはなんでしょう。財産ですか、地位名誉ですか、それとも容姿ですか、いや、そんなことではないはずです。

これらの物質的、社会的価値は諸行無常でありいずれは朽ち果てるものです。 そもそもこの世の中で永遠に存在できるものはありません。

この世界に神が存在するかどうかは証明しようもありませんが、生命の仕組みの根幹である遺伝子は私たちに「生きろ」というメッセージを投げかけてきます。

筆者の推測するところ、「生きること」事態が最大の価値で、それ以上でもそれ以下でもないのではないのでしょうか。ゆえに、私たちは「生きる」という選択をしている限りにおいて、最大の価値を有していると思うのです。

だから、今のあなたがどんな状況にあろうと、どんな人間だと考えていても、お金があろうがなかろうが、友達がいようがいまいが、そんなことは関係ありません。

生きている限り、あなたはあなたのままで絶対的に価値のある人間なんです。 あなたは誰がなんと言おうと、この世界で唯一無二の個性ある存在なのです。

つまり、あなたは愛されるべき人間であり、まずは、これまでの誤った考え方を修正して、あるがままの自分自身を愛して認めてあげましょう。

自分はそのままで価値のある人間で愛されるべき人間であることを理解して、そのようにライフスタイルを変えた時にあなたの人生に変革が訪れるでしょう。

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