毎日が辛い苦しい、もう限界というあなたに贈る5つの心理的対策
2017/05/10
なぜ、こんなに毎日が苦しいのだろう、なぜ、こんなに報われないのだろう。。。。。
いったい自分が何をしたというのだ。
このつらい現状から逃れたい。もう、精神的に限界だ! 今日はそんな辛い状況にある、あなたの為に贈る5つの心理的対策を紹介します。
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目次
あなたの毎日が辛くなる5つの理由
病気や事故、災害などの特別な不幸に襲われているわけではないのに、多くの人々が日常生活の中で、数々の悩みを抱えて、毎日がつらく苦しいものとなっています。
その原因はどこにあるのでしょうか。 実はそれは心の問題であり、心理的な問題です。そしてそのすべてが自分を含めた人間関係から生まれる悩みなのです。
アドラー心理学のアドラーも、「人生のあらゆる問題は、人間関係の悩みである」と断言しています。それでは、まず、あなたの毎日が辛くなる心理的原因から見ていきましょう。筆者が考える自分を辛くしてしまう心理的原因は次の5つです。
1.自分に厳しすぎる(完璧主義者)
完璧主義者ほど苦しく辛い生き方はありません。なぜなら世の中に完全に完璧なものなど存在しないからです。永遠に手の届かないものを求めて、さまよえる求道者のように常に心が満たされることはないのです。
一番つらいのは、理想や目標がすごく高いのに、努力がそれに追いつかない場合です。 完璧主義者ほどそのギャップに苦しみ、努力できていない自分を責めて、さらに苦しむ事になります。
もういちど言いましょう。完璧主義は苦しいだけです。もし、あなたがその囚われの中にいるのだったら、勇気をもってそこから脱出しましょう。
2.つねに他人と比較してしまう
ほとんどの人が陥ってしまっているのが「比較」という洗脳です。それは無理もありません。人間社会それ事態が比較と競争で成り立っている社会だからです。
人間が真に純粋にいられる時期は赤ちゃんの時くらいです。保育園や幼稚園に入って集団生活がはじまると、比較と競争の洗脳の流れに入っていくことになります。
それから小中高大という長い学生生活の中で、親や先生、周りの大人から常に比較され続けることで、比較することが当たり前で、そして比較して優位に立つことが幸せで、劣っていることが不幸という思考を定着させます。
この思考は、社会に出てからさらに加速されます。企業に入れば、ライバル企業と比較して、戦略を用いて他社を出し抜くことがよしとされます。
また、同じ社内にあっても出世競争に巻き込まれ、ライバルと常に比較して、少しでも自分が優位になるように奔走します。こうして、「比較」という社会的洗脳が完成するのです。
しかし、この比較するという思考は、苦しみの元凶でもあります。比較して自分が劣っていると自覚すれば、劣等感という地獄の苦しみを味わいます。しかも、どんな優秀な人でも、上には上が必ずいます。つまり比較している限り、劣等感の呪縛から逃れられないのです。
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3.自分を許すことができない
自分を許すことができない人は、苦しみの中から抜けられない人です。記事の冒頭でも言ったように、真に完璧な人間なんていません。
多かれ少なかれ、人間は誰でも欠点を抱えているんです。 そんな自分のダメな所を嫌がったり責め続けていたら、不幸なだけです。だから自分のことを許せない人は毎日が辛くなります。
4.自分を好きになれない(自分が大嫌い)
自分を嫌いな人も、毎日が辛くなります。 誰しも嫌いな人がいるところに行きたくないし、会いたくもないはずです。学校の同じクラスや職場の同僚に凄く嫌いな人がいると、学校や職場にいくのが億劫になりますよね。
ましてや一緒に遊んだり、食事会に行くはめになったら、そうとう落ち込むことでしょう。この忌み嫌う人に会わなければならない苦しみのことを、仏教では怨憎会苦(おんぞうえく)といいます。
これは日常的にも使う仏教用語「四苦八苦」の中の1つとされている人間の基本的な苦しみの一つです。自分のことが嫌いな人は、自分と向き合うだけで、怨憎会苦(おんぞうえく)の状態になるわけですから、これはもう逃れられない地獄の苦しみという事になります。
5.いつも過去の後悔と未来の不安におびえている
アメリカの研究で「人間の悩みの96%は実際に起こらない」という研究報告があります。 つまり、私たちの心配や不安のほとんどは取り越し苦労なのです。
では、いったい私たちはいったい何に怯えているのでしょう。それは考えても仕方がない過去のネガティブな記憶や起きてもいない未来の不安なのです。
実際、私たちの頭の中では、しょっちゅう意識が過去や未来に飛んでいて、意味のないネガティブな思考に囚われているのです。
例えばこんな風に。。。
明日のプレゼンはうまくいくだろうか? 失敗できないし、大丈夫かなあ。。。。
このように既に終わっている過去のことや、まだ、起こってもいない未来の不安に縛られれているのです。
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あなたの毎日が楽になる5つの心理的対策
ここまで、毎日は辛くなってしまう心理的原因を5つ挙げてきました。さて、ここからはいよいよ、これらの原因を踏まえたうえで、私が考える毎日が楽になるための5つの心理的対策を説明していきます。
1.完璧なんていらない(60点でOK)
完璧主義を止めることは、タバコを止めることに似ていると思います。確かに難しい事ではありますが、不可能ではありません。現実に健康の為にタバコを止めた人はいくらでもいますし、きっとあなたの周りにも見つかるでしょう。
あなたがもし完璧主義を辞めたいと本気で思っているのなら、それは変えることができます。あとは誤った完璧主義という心の癖を直せばいいのです。
用はライフスタイルの問題です。行動の習慣、心の習慣を変えればいいのです。習慣は変えることができます。 新しい習慣を身につければいいのです。
完璧主義の人は常にパーフェクトを目標にします。この心の習慣が自分自身を苦しめることになるのです。だからこれからは100点でなくても、60点で自分に合格点をつけましよう。
60点が合格点なんて、低すぎると思うかも知れませんが、実は多くの資格試験や国家試験の合格ボーダーラインが解答率60%を合格基準に設定しています。
大学の成績評価だって、60点以上が単位取得のボーダーラインです。だから60点は立派な合格点なのです。だから完璧主義から解放されたかったら、自分に対して60点で合格点をつけてあげましょう。無理して100点を取らなくてもいいんだよと。
何かに臨んだり、自分を評価しようとする時には、必ず意識的に自分次のように言い聞かせましょう。
60点とれればいいんだ! それで立派な合格点だ!
このように思考すれば、あなたは過剰なストレスから解放され、心が軽くなるでしょう。そればかりか、これまでのような3日坊主で挫折することもなくなります。
無理なく行動が継続されることにより、いつのまにか意識することなく100点も取れる自分になっていることに驚く事になるでしょう。
しかし、あらたな心の習慣を作る際に気をつけなければならないことがあります。それが「ホメオスタシス」と人体のシステムです。人間には生命維持の仕組みとして、変化を嫌う性質があります。
それは内部を出来るだけ一定に保とうとする機能です。恒常性を保つことが生命を維持するうえで好都合だからです。ただし、このホメオスタシスという仕組みは、それ自体で良し悪しの判断は出来ませんから、例外なく当てはめてしまいます。
つまり、完璧主義という生きづらいライススタイルについても、変えようとすれば、絶対に変わるまいという「ホメオスタシス」の力が反発します。この力が多くの人を悩ましている3日坊主の正体です。
しかし、諦める必要はありません。ホメオスタシスとの我慢比べは永遠に続くものではありません。一定期間をしのげればホメオスタシスの反発力はなくなり、もう敵ではなくなります。
いや、それどころか今度は味方となって、新しい習慣を保持しようと頑張ってくれます。新しい習慣が身につくまでの一定期間とは、諸説ありますが私は自分の経験からみて3か月と見ています。
新しい習慣も3か月続けば、ホメオスタシスの反発はほとんどなくなり、油断さえしなければそのまま自分の習慣として定着できるでしょう。
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2.ナンバー1ではなく、オンリー1を目指す。
毎日を辛くする原因として、2番目に上げたのが「他人と比較してしまう」という心です。 どうしたら他人と比較してしまう心を変えることができるのでしょう。
「比較する心」が目標としているのは人よりも上に行きたいと言う気持ちです。他人との競争にどうしても勝ちたいのです。そしてその最終的な目標はナンバー1になることです。しかし、はたしてナンバー1になることがそんなに大切なんでしょうか。
このことで思い出すのが、民進党の蓮舫議員がスーパーコンピュータの事業仕分けの時に飛び出したこの発言です。
大きな議論を読んだ質問でした。しかもほんとうに考えさせられる問いでした。現代社会は資本主義社会で大競争時代です。スパコンのような国家的プロジェクトであろうが、企業単位のプロジェクトであろうが商品開発競争はライバル企業に打ち勝ってトップを目指すのが当たり前のことです。
何故なら1位の企業こそがその商品の圧倒的な市場を占有して、莫大な利益をもたらすことになるのが必然だからです。その意味では1位と2位には決定的な差があります。だからこの資本主義社会ではトップを目指すのは当たり前で、そこには微塵の疑問も浮かばないのです。
それゆえに、蓮舫議員の素朴な質問の返答に官僚たちはしどろもどろになってしまったのですね。考えて欲しいのは、利潤追求が目標である企業活動ではなく、個人の幸福追求においてです。
個人の幸福追求でもはたしてナンバー1になる必要性があるのでしょうか?という問いです。そしてその答えが、
ナンバー1の世界は、たった一人しか輝けない世界です。オンリー1の世界は、全ての人が個性を磨いて輝く世界です。ナンバー1の世界は、たった一人しか幸せになれません。オンリー1の世界は全員が幸せになります。
ナンバー1の世界は、ほとんどの人の毎日がつらくなります。オンリー1の世界は全員がつらくなることはありません。この世界観を完全に体現している歌謡曲があります。もう、みなさん、既に頭に浮かんでいる人がほとんどでしょう。
そうです。それが300万枚超のセールス記録をだしたSMAPの代表曲、「世界に一つだけの花」です。この曲がこれほど多くの人々に受け入れられたのは、曲のすばらしさもありますが、何といっても、個々を尊重するオンリー1を表現した歌詞の世界観だと思うのです。
これは多くの人々が、比較競争時代のナンバー1競争にへきへきして、これでは幸せになりえないと心の底で感じていたからになりません。
時代はすでに、比較競争の時代から個性尊重の時代に突入しているのです。オンリー1を目指す人は、他人と比較する必要から完全に開放されます。毎日がつらくてたまらない人は、オンリー1を目標にしましょう。
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3.出来ない自分を許す
出来ない自分を許すことができれば、どんなに楽になるか、自分でも分かっているのにどうして、こんなに自分を許すことができないのでしょう。
しかし、許すしかないんです。どうしても自分を許すことができないのは、自分自身のネガティブな感情に埋没しきっているからです。
そこから抜け出すことができれば、自分自身に寛容になれるのです。そこでひとつ私が実践している一つの方法を紹介します。それは自分自身を出来るだけ客観視することです。
自分を客観視することで、ネガティブな感情と同一化している自分を切り離すことが出来るのです。その方法はずばり、視点を変えることです。まず、自分自身の後方から、言い換えれば背中の後ろ数メートルの後方から、自分の背中を眺めているもうひとりの自分を想像してみましょう。
イメージするのが難しかったら、目をつぶって想像してみましょう。どうしても難しいようでしたら視点を頭上の数メートル上空に視点を変えて、そこから自分を見つめているもう一人の自分をイメージしてみましょう。リアルにイメージできなくても、想像するだけでも意識をネガティブな感情から切り離すことができます。
そして、視線の先にいる自分自身にこう話しかけてみましょう。
このようなイメージングで、自分自身を客観視することによって、自分を許すことが比較的楽にできるようになると思います。是非、試してみてはいかがでしょうか。
4.ありのままの自分を好きになる
だれでも嫌いな人から離れて、いつも好きな人と一緒に居たいと思います。その方が居心地がいいし、幸せだからです。だから、自分自身が好きな人はいつも楽しく幸せな気分でいられるのです。毎日がつらくて仕方ない人は、条件なしでありのままの自分を好きになりましょう。
前の記述で完璧な人間なんていないし、それを目標とすると毎日がつらくなるという話をしましたが、逆にできない自分を含めた、ありのままの自分になることは出来るし、それが自分自身の完璧なのだと思います。
5.今に集中して生きる
一つのことに集中して作業や行動をすると、そのこと以外の一切の迷いから離れることができるので、心はクリアーになり楽しくなります。
毎日がつらいと感じる人は、集中して生きることです。いったい何に集中して生きればいいのでしょう。それは迷いの元凶でもある過去や未来の出来事ではありません。集中すべき対象は目の前にあるリアルな現実、今この瞬間に集中しましょう。
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最後にひと言
今日は、ずいぶんと長々と記事を書いてしまいました。ほんとうにここまで読んでいただいて感謝しかありません。結局、毎日が辛く感じるのも、楽しく感じるのも、自分自身の心理的態度で決まるという事だと思うのです。今日の記事が読んでくれた人に少しでも参考になればうれしい限りです。
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