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人間関係が辛すぎる毎日!それはHSP(遺伝特性)が原因かも?

      2017/04/11

学校や職場の人間関係が辛すぎる。些細なことで傷ついて落ち込んでしまう自分、自分なりに改善しようとしても、どうして無理、いったい私はどうしたらいいのだろうと思い悩んでいたら、それはあなたがHSPという遺伝特性をもって生まれたからかもしれません。

HSPは日本人の5人に1人と言われています。先月公表された日本の人口が1億2711万人ですから、HSPの人は日本に2,542万人いることになります。

かなりの人数ですよね。多くの人が同じ悩みを共有していることが分かります。今回は、このHSP(遺伝特性)についてお話しします。

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HSP(遺伝特性)ってなに?

HPSとはもって生まれた気質であって病気ではありません。非常に繊細で感じやすく敏感な性質を遺伝的にもって生まれた人のことです。HPSは「Highly Sensitive Person 」の略で、アメリカのHPS研究家・心理学者のエレイン・アーロン博士が提唱したものです。「とても敏感な人」という意味になります。

HPSは人間では20%、生物全体としてもおよそ15%は存在します。この数値からも分かるようにHPSは異常ではなく、いたって正常な生命としてのひとつの特性と言えます。

しかし、現代社会は複雑なコミュニケーションを必要とする弱肉強食のストレス社会です。繊細で傷つきやすいHPS傾向の人にとってはたいへん生きづらい社会と言えます。しかもHPSでない人(多数派)にとって、少数派のHPSの人は容易に理解できないのです。それがさらにHPSの人が生きづらく感じる要因でもあります。

HSPの気質的傾向を持つ人はこんな人

もし、あなたが傷つきやすく、小さなことでくよくよする傾向があるとしたら、そしてこれまでの人生で常に人間関係で苦労しているとしたら、HPSの可能性があります。以下にHPSの気質的特徴は次のようになります。

<HPSの気質的特徴>

  • たまに無性に1人になりたい時がある
  • 忘れ物が多いのでメモなどを取って気を付けている
  • 周囲の人の反応が敏感にわかる
  • すぐに感極まって泣いてしまう
  • 周りのことが気になって自分のやるべきことに集中できないことがある
  • 1つ1つの仕事が丁寧である
  • ホラー映画など怖いものが苦手である
  • 周りの動きに敏感で細やかな気遣いができる
  • 音やにおいに敏感で、普通では気にならない音やにおいでも気になってしまう
  • 他人からの批判を真に受けてしまう
  • 一度にたくさんのことを抱え込むとパニックになる
  • 団体プレイよりも個人プレイが得意である
  • ちょっとのことで飛び上がるくらいに驚く
  • 笑い飛ばすような小さなことでも傷つく
  • 決断力に乏しい
  • 他の人では気にならない服のザラザラ感やチクチク感が気になる
  • とにかく細かいことに気づく
  • 家族や友人の問題を自分のことのように感じる

さて、どうでしょうか?上記で10個以上の該当があったらHSPの疑いがあります。でも心配ありません。HSPは感受性が強いという特性を示しているだけで、それが全て悪いわけではありません。

物事には二面性があります。つまり1つの側面はネガティブであっても別の側面ではポジティブにとらえることもできます。

HSPの気質を持つ人の長所

HSPの気質の人には次のような長所があります。

<HSPの長所>

  1. 右脳が比較的発達している(想像力・記憶力)
  2. まじめで優しい性格である
  3. 細かいことに気が付く
  4. 用心深い(危険の回避)
  5. 他人の気持ちがよく分かる
  6. 芸術や音楽に感銘を受けやすい
  7. イライラしない

HSPの気質を持つ人の短所

HSPの気質の人には次のような短所があります。

<HSPの短所>

  1. 緊張しがちである
  2. 人間関係が苦手である
  3. 積極性に欠け迫力がない
  4. 周囲の人の感情に左右される
  5. ネガティブなことを考えやすい
  6. ストレスを受けやすいため心因性の病気になりやすい
  7. 複数の仕事を抱えると混乱する
  8. 強い光や騒音や痛みなどに敏感である

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HSPの人の生き方について

HSPの人は他人を気遣うことができる、まじめで良い人です。しかしながら感受性がつよく、人間関係が苦手なため、ストレスを抱え込むことになります。

現代のストレス社会は、HSPの人には本当にに生きづらく辛い社会であることは間違いありません。しかし、HSPは病気でもなく、遺伝的な性格的特徴であって本人にはなんら責任はないのです。しかしHSPの人は自己肯定感が低いために、いつも自分を責めてしまいます。そのことがさらに自分を苦しめてしまいいます。

ですから現在人間関係の悩みを抱えていても、自分は何も悪い所はなく、自分には全く問題がないことを自覚しましょう。現在の悩みはHSPの遺伝的気質が反映されているだけなのですから。このようにあるがままの自分を受け入れて、自分を責めることをやめるだけでもかなり楽に生きられるようになるはずです。

実は私もHPSの傾向が強い人間です。この記事にあげたHPSの気質的特徴18個のうち10個が該当していました。ですからHPSの人の悩みや苦しみはよく理解できます。そこで私が考えるHPSの人の2通りの生き方についてお話しします。

1.HPSを受け入れてあるがままに生きる

私の考えるHPSの生き方の基本は、まず、遺伝的な自分の気質をまず、あるがままに受け入れるということです。先ほど述べたようにまずこれだけで、余分な心の葛藤がなくなるのでかなり生きやすくなります。

そしてHPSの長所であるところに着目して、長所を生かす生き方に徹するということです。短所に目をつむるというよりは、長所にフォーカスした生き方をするということです。具体的に言うとリーダーを目指すのではなく調整役に徹するとか、組織で生きるよりは芸術家や作家、音楽家などを目指すなど。

2.HPSを受け入れて生きたいように生きる

もう1つは、あるがままの自分を受け入れるというところまでは同じです。しかし、次が違います。現状の自分を受け入れた、そのうえで好きなように生きるという生き方です。つまり、自分が好きなように生きるためにHPSの性格が壁になるとしたら、その性格を克服して生きるという積極的な生き方です。

これは性格は先天的遺伝的な要素に強く影響されるが、後天的努力や経験によって変えることが出来るという信念に基づいています。でも現実に例はいくつでもありますよね。例えば芸能界で活躍している芸能人の中には、中学校や高校の時に不登校や引きこもりだったという人がたくさんいます。あるいは学生時代に無口で友達がいなかった人がお笑い芸人になったりと。

以上、私の私見で2通りのHPSの生き方を紹介しましたが、どちらの生き方が良い悪いというものではありません。むしろどちらの生き方も正解と言えるでしょう。いや、さらに違った生き方もあるかもしれません。いつでもどこでも最後の選択の決断は、自分自身にゆだねられているのです。

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