ピンチとチャンスは裏と表!逆をとる思考で幸福を勝ち取れ!
ピンチと言えば危機的な状況を思い浮かべます。 逆にチャンスと聞けば成功への扉という感じがします。ネット辞書で調べると次のように定義されています。
追い詰められた苦しい状態。
苦境。窮地。危機。
<チャンス>
物事をするのによい機会。好機。
「絶好のチャンスを生かす」
--- goo 辞書
このように相反する意味をもつ「ピンチ」と「チャンス」ですが、実は近い存在でありもっと言えば表と裏であり、さらに掘り下げれば共存していると筆者は考えています。
そしてどちらに転ぶかは、まさにその真っ只中にいる本人がどう考えるかにかかっているのです。
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2018 FIFAワールドカップ、ベルギー対日本 に見るピンチとチャンスの共存
筆者が言わんとしている
どちらに転ぶかは当人の主観によって決まる。
という法則は、国民が熱狂した2018 FIFAワールドカップ、ベルギー対日本の戦いに鮮烈に表れていました。得点2-2で試合の残り時間もほとんどなくなっていた時に、日本に最後のセットプレイになると思われたコーナーキックのチャンスが訪れました。
コーナーキックを蹴るのは本田圭佑、 緊張するゴール前に飛んだ本田のボールは、まるで道筋を読んでいたかのようにゴールキーパーのクルトワがジャンプしてキャッチ。
するとボールをキャッチしたクルトワは、間髪入れずに前方の味方にパスすると、そこから怒涛のカウンター攻撃が始まりました。
そこからベルギーは、まるで100メートルの短距離選手のようなスピードのドリブルで、あっという間にゴール前まで疾走、日本選手は全く追いつけずに、逆転ゴールを奪われました。
まさに日本にとっては、チャンスがピンチになって逆転負けになり、ベルギーにとってはピンチがチャンスになって、逆転勝利に結びついたのです。
日本国中がTVを通して見つめていたあのコーナーキックには、確かにピンチとチャンスが共存していました。それではこの明暗を分けたのは、誰の主観が影響したのでしょう。
ここではこのセットプレイのキーマンである本田圭佑選手とクルトワ選手の、その瞬間の主観から考察していきましょう。
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<本田圭佑選手の主観>
本田選手は、コーナーキックを逆転のチャンスと考えて点を取りに行くような形で、ゴール前に蹴りました。しかし、チャンスとピンチは共存しています。
もし、ゴール前で相手にボールを取られれば、一気にカウンター攻撃をされる危険もあります。そしてもし相手のカウンター攻撃が、成功して1点をとられ逆転されたら、残り時間がないだけに負けが決定します。
もし、本田選手がチャンスの後のピンチを強く意識していれば、残り時間を考えて延長線狙いでショートコーナーにして、パス回しで時間を稼ぐという方法もあったはずです。
<クルトワ選手の主観>
ゴールキーパーのクルトワ選手の場合は、コーナーキックのピンチをピンチとは捉えないでむしろチャンスと考えていえた感じがしました。
なぜなら、もしピンチを意識していたらゴールを守ることに気持ちがいって、ボールをキャッチするという勇気のいる行為にはならなかったはずです。
クルトワ選手は、明らかにボールをとってカウンター攻撃を仕掛けることを前提でいたのです。そうでなければあの素早い味方へのパスはできません。しかも、周りのベルギー選手も全てを承知して動いていました。
つまり、クルトワ選手を筆頭にベルギーの選手は、明らかにコーナーキックというピンチをカウンター攻撃というチャンスに変えようという主観でプレイしていました。
逆に日本選手は、本田選手を筆頭にチャンスばかりに目を奪われ、カウンター攻撃というピンチに対して意識が希薄だったと言わざるをえません。
この差がまさに歴史に残るベスト8進出を阻んだ日本の意識の壁だったのかもしれません。
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逆をとる思考で幸福を勝ち取れ
長々と日本対ベルギ―戦の話に終始してしまいましたが、ピンチとチャンスという観点で考えるととてもいい事例だと思います。
しかし、この論理は組織においても個人においても通じることです。 組織でいえば日大の危険タックル問題が分かりやすい例です。
当初より、大学側が今回の事件をピンチと捉えないで、大学組織改革のチャンスだと考えれば、大学側の組織を守るためだけに終始した醜い醜態をさらすようなことはなかったはずです。
個人でも全く同じです。人生には幾つものピンチが行く道をふさぎます。 しかし、よく見ればそのピンチの中にチャンスの鍵が埋もれていることが分かります。 何もないところにチャンスはないのです。
また、チャンスが訪れても心を浮つかせてはいけません。 チャンスの裏にもピンチが存在します。足を救われないように注意しましょう。
このように逆をとる思考があれば、落とし穴に落ちないで幸福を勝ち取ることができるでしょう。
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