心の平和を得るには欲望から離れるしかない!【離欲の方法_4つ】
幸福になるには自分の内側に崩れない心の平和を築くことです。 そして心の平和を築くには欲望から離れなければなりません。なぜなら人間の限りない欲望こそが幸福になれない根本的原因だからです。
今回は私たちの心の平和をブロックしている、人間の底なしの欲望から離れるための4つの方法を紹介します。
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目次
なぜ欲にまみれると心の平和は崩れるのか
私たちが苦しむのは欲を持ちすぎるからです。 そのために欲に人生を振り回されているのです。よく「足るを知る」という言葉を聞きますが、これは仏教でいうところの「小欲知足」のことです。
私たちが生きていくには、健康維持ができるだけの食事と家があればそれで充分であり、それ以上の物欲は必要ないという事です。
それ以上の欲に駆られると際限なく欲望は大きくなっていきます。そして欲に執着すればするほど人間は不幸になっていくので、心の平和を築くことはできません。
殺人、強盗などの凶悪犯罪から窃盗やストーカーなどの犯罪も、コントロールできない欲望が原因となっているのです。また、犯罪にまで発展しなくても、欲望に根差した嫉妬や恨み怒りなどによって、心の平安を築けないでいる人がほとんどではないでしょうか。
このように過剰な欲望こそが人間の不幸の理由であり、欲望から離れずして恒久的な心の平和は訪れないのです。
限りない欲望から離れるための4つの方法
さて、ここからは筆者が考える限りない欲望から離れるための4つの方法を紹介します。
欲望の対象を分析する
強い欲望に駆られた場合には、論理的にその欲望を分析することが有効です。 とくに理屈っぽい人には向いています。それではここから筆者が実践している欲望分析の手順をを紹介します。
まずは下記の3つの質問を自分にしてください。
2.それは自分に何が欠けているからだと思いますか?
3.欲望を達成することで、自分の欠けているものを補えますか?
ここでは分かりやすくするために、Aさんという仮想の女性をみたてて確認してみましょう。
Aさんはとにかく恋人がほしい、誰かに愛されたいという強い欲望に支配されています。
そこでネットでゆきずりの相手でもいいから、探して交際しようかとも考えています。
どうしてそんな事を考えてしまうのか、自分でも分からいので悩んでいます。
そこでAさんは自分に対して質問1を問いかけます。
Aさん回答:「 とにかく愛されたい、自分を愛して認めてくれる人が欲しい 」続いてAさんは質問2を投げかけます。
質問2 :「 それは自分に何が欠けているからだと思いますか? 」
Aさん回答:「 愛が欠けているからです。 誰も私を愛し認めてくれないのです。」最期にAさんは自分に対して質問3を投げかけます。
質問3 :「その欲望を達成することで自分の欠けている愛を補えますか? 」
しばらく考えた後に。。。。
Aさん回答:「たぶん、一時的な満足に過ぎないかも知れません。」
どうでしょう。このように自分の欲望を冷静に分析することで、欲望に侵されている自分の心を客観視することができます。そのことが欲望から離れるきっかけを作ってくれます。
Aさんはこれらの質問からさらに深く自分の内面を探っていきました。そして次のような答えが自分から出てきました。
たぶん私は自分の内面に満たされない愛を他者の愛から補充しようと無意識に考えていたのです。しかし、他者からの愛は、一時的で移ろいやすいもので、いつまでもたっても自分の内面にある愛の欠乏を満たしてはくれません。
そして、その根本の原因は、自分が周りに対して「閉ざしている心」にあることに気付きました。
どうでしょう。少しできすぎの感はありますが、とにかく冷静に自己分析することで欲望の闇から脱出するきっかけになることでしょう。
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自己中心的にならない
欲望の根本は、
という利己的な心から発生しています。
そしてその特徴は
ということです。
欲望は利己的なものですから、過剰に発展していけば犯罪につながります。 例えばアイドルへのストーカー事件が頻繁にニュースになっていますが、このようなストーカー行為は身勝手な欲望による典型的な事件です。
アイドルに対する愛を一方的に押し付けるだけで、アイドルの気持ちは全く考えていません。それどころか、自分の気持ちに応えてくれないアイドルが悪いと考えて、ついには殺意さえ感じてしまう超利己的な考えに陥っているのです。
自己中心的にならないこと、時には家族や友人や周りの人たちの事を考える余裕を身に付ければ、身勝手な欲望に支配されにくい自分をつくれます。
欲望をコントロールする
欲望に支配されすぎるのは、欲望をうまくコントロールできないからです。そもそも人間から欲望そのものを無くすことは不可能です。
全く欲望がないとすればそれは聖人か神様しかありえません。 問題はいかに上手に欲望をコントロールするかです。それには自分を破滅させる危険ある欲望から離れて、自分を成長させてくれる欲望にシフトすることです。
・過度な食欲 ・過度な色欲 ・過度な物欲 ・過度な金銭欲 ・過度な地位名誉欲<人を成長させる欲望 >
・健全な夢を叶える欲望 ・能力、技術の向上欲 ・社会貢献の欲 ・奉仕活動
欲望は生きていくために必要不可欠の要素です。 欲がなければ行動のモチベーションはあがりません。重要なことは欲望を見極めることです。 自分を破滅させる欲望から撤退して自分を成長させてくれる欲望にこだわることです。
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自分が死ぬ時を想像する
人は臨終の時に自分の一生を振り変えるようです。 その時に自分の一生は本当に悔いのない人生だったと思いたいですよね。死んだ後に持っていけるものは何もありません。
お金も土地も名誉も全て失うのです。結局、物欲や名誉欲などに固執した人生を送った人は、この時に狂おしいほどの後悔をするのです。
もっと妻や子供との時間を大切にすればよかったのに
多くのライバルを蹴落とし、尊い友人を裏切ってしまった。
本当にやりたかったことをやればよかった。
このように臨終の時にもうどうにもならない後悔をしないように、自分の死ぬときの後悔をリアルに想像してみましょう。どうでしょう。 身震いしませんか。 そこまでリアルに想像できれば破壊的な欲望から離れて今の生活を変えることが出来るでしょう。
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最期にひとこと
欲望は全てを飲み込んでいく怪物のようなものです。 取り扱いを誤ると自分ばかりか周りの人までも不幸にしてしまいます。問題はいかに破滅的な欲望から離れて、人を成長させる欲望にシフトするかです。
是非今回の記事を参考にして、少しでも荒ぶる欲望をコントロールできれば嬉しい限りです。
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