(逆転力_感想2)HKT48 指原莉乃さんから学ぶ指原流プロデュース術!
2017/04/11
昨日は、日本のトップアイドルであるHKT48 指原莉乃さんの名著、「逆転力~ピンチを待て」の中からその逆転の発想法について、その概要と筆者の感想を述べていきました。
(逆転力_感想1)国民的アイドル指原莉乃さんから学ぶ逆転の発想力!
今回はその第2弾として、指原さんのオリジナルプロデュース論を名著「逆転力」から学んでいきたいと思います。
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目次
指原莉乃さんHKT48の劇場支配人に就任される
週刊誌での暴露記事発覚のペナルティで、AKB48からHKT48へ移籍した指原さんは、プロデューサーの秋元康さんから、当時結成まもないHKT48を盛り上げ、ひいては48グループ全体を盛り上げるように命じられていました。
移籍後まもなく、指原さんはグループに溶け込みグループの精神的支柱になっていきます。そして2013年4月28日、日本武道館にてHKT48のメンバー兼任の劇場支配人としてサプライズ就任が発表されました。
メンバー兼任での劇場支配人就任はグループ史上初の快挙で、秋山氏の大きな期待がうかがえます。そして、劇場支配人に就任した指原さんは、強い自覚と覚悟をもって、HKT48を盛り上げて行くためのプロデュースに着手します。
企業の商品戦略に匹敵するほどの、驚くべき指原流プロデュース術
指原さんがHKT48プロデュースしていくうえで、戦略として4つの基本原則を打ち出しました。その指原流プロデュース4原則があまりに秀逸なのでびっくりします。
それはもう、トップ企業の商品戦略に匹敵するほどの素晴らしいものです。これをいちアイドルが提示したとはとても思えません。さっしーの底知れぬ怪物ぶりの片りんを見せつけられた感じですね。
<指原流プロデュース4原則>
1. 土俵を変えて得意分野で戦う。
2. ファン目線で考える。
3. 話題になるフックを仕掛けて全国へ広げる。
4. 「エースを作る」ことと「打順を回す」ことを両立する。
それでは目からうろこの指原流プロデュース4原則について一つ一つ確認していきましょう。
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● 土俵を変えて得意分野で戦う。
国内に4つの48グループが存在します。結成日の若い順にグループの特徴も含めて列挙すると次のようになります。
<4つの48グループとその特徴>
① AKB48グループ(秋葉原の専用劇場が拠点)
特徴:トータル的にパフォーマンス力が高い、人気メンバーが多い、オーラが凄い
② SKE48グループ(名古屋が拠点)
特徴:ダンスが完璧でかっこいい
③ NMB48グループ(大阪・難波が拠点)
特徴:MCの面白さが最強
④ HKT48グループ(福岡・博多が拠点)
特徴:いろんな面で発展途上
私の推測ですが、指原さんは自分がプロデュースするHKT48を他のグループに負けない、トップのAKB48グループを脅かすほどのグループに成長させたいと思っていたのではないでしょうか。
そして、そうなることが48グループ全体の成長に必要なことだと考えたのです。そして、そのためにはまず、同じ土俵で戦っては勝負できないと考えたわけです。まだまだ若いHKT48には、他のグループの強みになっているパフォーマンス力やダンス、MCの面白さでは太刀打ちできません。
しかし、ライブをお客さんと楽しむ力、元気さや明るさでは、他のグループを圧倒していることを見抜いていました。そしてこれこそが、HKT48の最強の武器だと確信します。
そして、そのことを念頭に他のグループにないオリジナルの企画やアイデアを生み出してツアーやライブ活動に導入していったのです。
指原さんの戦略は、まさに成長するベンチャー企業が取り組む経営戦略、商品戦略そのものです。こんなことを考えている さっしーが凄すぎる!
●. ファン目線で考える。
指原さんはライブやツアーで、常にファン目線で考えているそうです。そのためにお客さんに楽しんでもらえることを第一に考えているようです。
ライブでは、メンバーに隙さえあれば「あおり」を入れるように言っているそうです。「あおり」とはライブ中にパフォーマーが観客に呼びかける掛け声のことです。
この「あおり」は、ライブ中におけるお客さんとの大事なコミュニーケーションです。この「あおり」によって、演者と観客の気持ちが共有化されて、ライブ会場は一体感に包まれるのです。ファン目線で考える指原さんがゆえの、「あおり」の多用だったのです。
これを経営戦略に置き換えるとCS(顧客志向)ということになります。「お客様視点」で経営戦略や商品戦略を考えることはまさに「基本のキ」です。ここでも恐るべし指原視点ということになりますね。
● 話題になるフックを仕掛けて全国へ広げる。
商品を売り出すには、話題になるようなフックが必ず必要になります。そのようなフックのない商品はまず売れません。それは圧倒的なブランド名なのかも知れませんし、他に類のない特別な商品機能かもしれません。
例えば有名アイドルが独自ファションブランドの商品を世に出したとします。そうなるとアイドル名そのものが、商品の強力なフックになるわけです。
あるいは他メーカーに類のない新機能を搭載した家電製品を売り出す場合は、この商品新機能がフックになるわけです。アイドルも同じです。全国的な話題になるような何らかのフックを仕掛けることは、アイドルのプロデュースにも不可欠でしょう。
アイドルの橋本環奈さんは「1000年に一人の美少女」というキャッチフレーズが圧倒的なフックとなって成功した事例でしょう。もちろん彼女自身がフックを生かすだけの美貌があったこともありますが。
しかし、このようなこともしっかり熟知している指原莉乃さん、恐るべしです。
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最後にひと言
ここまで記事を書いてみて、指原莉乃さんはアイドル力の原点は、彼女の底知れぬプロデュース能力にあるのではないかと思いました。そしてこれは私の推測ですが、そもそもファン心理やメンバー心理など人間の心理を洞察する能力が、備わっているのではないかと思うのです。
いずれにしても、指原流プロデュース4原則は、幅広く応用の効くものであり、私たちの仕事や夢の実現にも大いに期待できる方法論だと思います。
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