【思いっきり泣くんだ!】涙でスッキリ 簡単ストレス解消法
2017/04/11
ストレス社会である現代の日本では、ほんとに物心ついてから死ぬまでストレスに攻撃されつづけて精神的に追い込まれ、悩み苦しみ、あげくの果てに病気になったりします。これはかなりネガティブな見方ではありますが、嘘ではないですよね。
仏教でも人生は元来苦しいものとして捉えられています。「四苦八苦」という言葉は日常的に使われますが、もともとは仏教用語で人生で受ける苦しみの種類を表しています。
人生で受ける辛さや苦しみは、全てストレスとして私たちを蝕んでいきます。悩みや苦しみはもちろん、健康を阻害する病気の根本的な原因もストレスなのです。ストレスを受けることは人間として生きていくうえで避けられません。
だから、上手にストレス解消する方法を身につけることは、自分を助けるうえで本当に重要なことですよね。ストレス解消の方法はたくさんありますが、もっとも簡単で効果的な方法は「 泣くこと 」です。
今回は「 泣くこと 」の驚くべきストレス解消効果について紹介します。
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目次
どうして泣くことでストレス解消できるのか?その理由
「 泣く 」という行為は、どちらかというとネガティブな印象を受けますよね。 泣くことでストレス解消できるんなんて不思議な感じさえします。なぜ泣くことがスロレス解消になるのでしょう。その辺から探っていきましょう
人間はなぜ泣くのか?涙は何のためにあるのか
感情によって泣くという行為は人間特有のものです。もちろん人間以外の動物、例えば犬や猫でも感情表現はありますが、泣いて涙を流すという行為はこれまで確認されていません。
「 泣く 」とい行為は人間だけが許された特別な行為なのです。なぜ人間だけなのでしょう。「 人間ががなぜ泣くのか 」という説明は科学的、医学的にもまだ解明されていません。
ここからは私的見解ですが、生物の進化は必要に応じて機能として備わってきますよね。人間は言語を獲得することにより、他の動物ではありえない複雑なコミュニケーション社会を実現してきました。
そしてこの人間の作り出した複雑な社会は、多くのストレスを発生させる社会でもあります。そしてそのままでは脳のキャパの限界を超えてしまいそうになります。
そこで円滑なコミュニケーションとストレス発散の機能として「 泣き笑い 」という行為が人間のみに神から与えられたのではないでしょうか(進化)。
涙のストレス解消メカニズム
しかし、泣くこと涙を出すことがなぜストレス解消になるのでしょう。現在分かっているそのメカニズムを見てみましょう。まず、涙について調べてみましょう。涙には次の3種類があります。
<<人が流す涙の種類>>
- 基礎的な分泌(目を保護するため)
- 刺激性の分泌(異物の排除、目にゴミが入った時ななど)
- 情動性の分泌(感情の涙、悔しい、悲しいなどの情動)
涙にはこの3つの種類があります。そして今回人間特有の涙として説明いているのは3の感情の涙ですね。1や2は他の動物でもあります。うちの家猫ちゃんなどはいつも目をウルウルして目ヤニだらけです。
それではここからは「 感情の涙 」発生のメカニズムを説明します。人間は外部から感情的な刺激をうけると、大脳辺緑系にある「 偏桃体 」という場所に信号が届きます。ここで「 怒り 」や「 好き嫌い 」といった感情が作られます。
この時に偏桃体の近くにある視床下部から伸びている自律神経が刺激され、涙が排出されます。また、この涙の排出により快感物質である脳内ホルモンが分泌され心を癒してくれます。
同時に交感神経優位だった自律神経が副交感神経優位となって、安定したリラックス状態を築いてくれます。この時にストレス解消が行われているのですね。まさに人間は泣くことで癒される動物なのです。
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泣く人と泣かない人の違いは何でしょう
ひとによって良く泣く人もいれば逆にほとんど泣かない人もいます。性別でみると女性の方が泣く人が多い気がしますが、男性でも時にはビックリするくらい泣く人もいますよね。いったいこの違いはどこからくるのでしょうか。
人間が生まれるときには、異常がない限り誰でも誕生の瞬間から泣き始めます。赤ちゃんにとって泣くことは自分の状態を知らせるための意思表現でもあるので特に重要ですよね。
そして小さいうちは頻繁に泣くという行為が行なわれますが、成長するにしたがって泣くことを抑えるようになります。これは「 人前で泣くのは恥ずかしい行為である 」と親や周囲から刷り込まれることが原因となります。
しかし、泣くことを抑える傾向は子育ての環境や本人の性格との関係もあって個人差があります。大人になってからでも良く泣く人は、よく言えば感情豊かでオープンな性格とも取れますが、わがままで依存性が強い部分もあったりします。
逆に泣かない人は神経質傾向の強い人に多いようです。人からどう見られているかを強く意識するので感情を押さえることが習慣になっています。感情を抑えるということはストレスを蓄積することにもなるので、やはり、適度に泣くということはストレス解消に大きく役立ちます。
絶望している人は泣けない
自分に絶望している人、あるいは全く期待を持てないという人の場合は、希望がないので感情が高ぶるということがありません。このような人は全く泣くことが出来なくなります。
自殺願望のある人や重度のうつ病の人が該当しますが、このような場合は家族や周囲が気が付いて病院で適切な治療をしないといけません。泣くということは、希望があり自分に期待している証拠でもあるのです。
泣けるドラマや映画を見て積極的に泣きましょう
泣くことはストレス解消に良いとはいっても、人前で泣くのは恥ずかしいですよね。でもなんの心配もいりません。部屋で一人になって泣けばいいのです。今の時代、パソコンさえあれば泣ける動画や音楽などがたくさんあります。
「 ストレスが溜まっているなあ 」と思ったら、その晩はお気に入りの動画を見て思いっきり泣きましょう。そしてスッキリした状態で明日に備えましょう。
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