『自己肯定感』を高めるのが難しいなら『自己受容』でいこう!アドラー
2017/04/11
多くの心理学や哲学の本には、『自己肯定感』を高めることの重要性が書かれています。しかし、ポジティブに自分を肯定することが大切なことは分かっていても感情が追いついていかないと断念してしまう人が多いのです。
そこで私が勧めるのは、自己肯定が上手くいかない人は『自己受容』にフォーカスしていくことをお勧めします。今回は自己肯定と自己受容について考えて見たいと思います。
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自己肯定と自己受容の違いとは
自己肯定と自己受容は一見似ているようですが、内容は全く違っています。まずはこの二つの違いを明確に理解しましょう。
自己肯定と自己肯定感の高さ
自己肯定とは文字通りの意味で自分を肯定すること。自己否定の反対語です。具体的には自分は必要とされる人間であり、価値がある人間であると前向きに捉えることです。この自己肯定は特に理由がなくても自分自身を信じることができます。
従って自己肯定感の高い人は自分自信に自信があり、壁や困難に対しても前向きに乗り越えようと努力して実際にも乗り越えていきます。よく耳にする「自信を持て!」というアドバイスは、まさに「自己肯定感を高めろ!」ということと同じ意味です。つまり自己肯定感の高い人は自分に自信がある人で、自己肯定感の低い人は自信のない人となります。
自己受容とは
自己受容とはあるがままの自分を全て受け入れて、そこから前に進むことです。自己肯定は自分はパーフェクトであり100点であると思い込ませることですが、そこには多少の無理がともないます。自己受容は、60点の自分を60点としてそのまま受け入れたうえで、100点に近づくにはどうしたら良いのかを考えることです。
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自己肯定ではなく自己受容
自己肯定は「不可能はない」、「為せば成る」的な発想です。ある意味力強く、夢のある考え方です。実際に強い思い込みや信念は実力以上、時には奇跡的な結果をもたらすこともあります。しかし、そのように強い自己肯定を持つのはかなり難しいことです。そして多くの場合は失敗に終わるのです。
でも決して自己肯定を否定する気はありません。強い思い込みが出来る場合には大きな期待が出来ます。でも、なかなか難しいと考える多くの人にとっては、アドラー心理学でも推奨している『自己受容』から入るべきでしょう。自己受容はより現実的に無理なく自己成長することが出来ます。
1.あるがままの現在の自分を受け容れます。
2.自分の課題を変えられるものと変えられないものに仕分けします。
3.変えられる課題にフォーカスして取り組みます。
この自己受容と成長プロセスを実行していくと、これまで変えられない課題として捉えていたものが、変えられる課題に入ってきます。これは自己成長にともない能力が拡大したためです。
つまり変えられる課題に集中して取り組むことで、限りなくパーフェクトに近づくことができると言うことです。是非、みなさんも「自己受容」から初めましょう。
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