『自灯明・法灯明』で人生を切り開く!【人の価値観で生きるな】
2018/01/21
『自灯明・法灯明』とは、お釈迦様が入滅の時に遺言として弟子たちに残された言葉です。私は、この自灯明・法灯明のもとに沿った生き方こそが、この不安きまわりない現代社会を生き抜くための唯一の光明になると考えています 。
今回はこの『自灯明・法灯明』のお話です。
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『自灯明・法灯明』とは
『自灯明・法灯明』とは、お釈迦様が亡くなられた時に、お釈迦様がその後の弟子たちの行く末を心配して、遺言として残されたお言葉です。
遺言として残した言葉ですので、最も重要な内容を含んだお言葉であったことは想像がつきます。そしてその意味ですが「自灯明」とは、簡単に言えば、
ということです。
また「法灯明」とは
ということです。お釈迦様がいった法とは、仏教の教えということです。
つまりお釈迦様は、自分が亡くなった後にどう生きていくか迷っている弟子に対して、
法灯明: 仏教の教えを頼りにして生きなさい
と、最後に最も重要な法話を弟子達にしたのです。
法灯明の法とは「仏教の教え」を指しますが、現代の私たちに当てはめて考えれば、宗教、思想、信念と筆者は考えます。
そして、注目すべきことは自灯明と法灯明には優先順位があるということです。それは言葉として先に来る自灯明が優位で、自灯明ありきの法灯明になっているということです。
何故かといえば、法はたとえ自分が信じている法(宗教、思想、信念)であっても、必ずしも100%信頼できるものとは限らないということです。
法は時代の流れや人の介入や圧力などによって変化します。 例えば仏教は、釈迦入滅後は弟子たちに受け継がれ、多くの宗派に分かれています。
日本に伝わってからも独自の発達を遂げています。 1940年の調べで日本には13宗56派が公認されています。もしかしたらお釈迦様は、自分の説いた仏教が数千年に渡ってこれほどの広がりをみせることを予期していたのではないでしょうか。
だからこそ、法に沿って生きることは重要だが、最も重要なことは法をも見極める目をもって、自分自身を頼りにいきることだと説いたのではないでしょうか。
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『自灯明・法灯明』は混迷の現代を生き抜く知恵である
今の日本は、ネット社会による情報の多様化とスピード化によって誰でもスマホを片手にあらゆる情報にアクセス可能になっています。
また、科学技術の発達は目覚ましく、特に人工知能(AI)の社会進出には目を見張るものがあります。オックスフォード大学のマイケル・オズボーン教授によれば、今後~20年で職業の47%がAIに奪われると予測しています。
また、国際情勢としてはアメリカのトランプ大統領就任、そして北朝鮮の核開発とミサイル発射による暴走など、かつてないほどの危機的な状態になっています。
今の日本で北朝鮮によるミサイル発射のJアラートがなる現状をだれが予測できたでしょう。私たちの取り巻く環境は猛スピードで変化し続けています。 まさに諸行無常です。
そしてこんな不安極まりない時代だからこそ、人々は自分以外の何かに依存しようとします。ワイドショーを賑わしている麻薬への依存、その他にもパチンコ、ギャンブル、不倫、ゲーム依存などまさに依存社会といってもいいでしょう。
しかし、それだけ誰もがこの混迷の社会にあって常に不安を抱えているのです。しかし、自分以外のものに依存することは、この不確かな時代にあって、不確かなもの頼るという最もやってはいけない選択なのです。
そして今必要なことは、自分以外のものに依存しないこと
です。
つまり、
他人の意見には左右されずに、
自分を拠り所として生きるということです。
お釈迦様が3千年もまえに説かれて、今も色あせない『自灯明・法灯明』に沿って生きることが、混迷する現代社会を生き抜く知恵であると思います。
人に左右されるのではなく、自分を信じて自分の信念や考えに基づいて生きていくことが未来を切り開く生き方では無いでしょうか。
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