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不機嫌な人になりたくない!ならないための3つの心理対策

      2017/09/17

心理学的にみて不機嫌な人は嫌われます。不機嫌な人は見ているだけでも不機嫌が伝染しそうで近寄りたくないですよね。でもそんな私も実は自分の不機嫌な感情に悩まされる事があります。

今回は人が不機嫌な感情に巻き込まれる根本的な原因と、不機嫌な感情から脱却するための3つの心理的対策について考察していきます。

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どうして人は不機嫌な感情に勝てないのか(自我消耗説)

人間が不機嫌になる理由について、心理学では「自我消耗説」として説明されています。

自我消耗説とは

1990年代にアメリカの心理学者のロイ・バウマイスターとニューヨーク州立大学のマーク・ムラヴァンは、人間の不機嫌さに関して「自我消耗」という心理学的な現象に根差した理由があることを発見した。

自我消耗説とは、人の自制心や意志力といった認知資源には限りがあるという概念をベースにしている。

それは、人間がある一つのことで無理をしすぎると、例えば困難な課題に無理をして取り組みすぎると、他の領域で自制心や意志力を発揮するためのリソースが減ってしまうということです。

例えば、普段はダイエットの意識が高い女性も仕事で難しい課題に長時間取り組んだ後では、認知資源のリソースが減っているために、自制心が弱まり普段では食べないようスイーツやピザなどを食べてしまうことになります。

不機嫌になることも同様の論理で説明がすきます。 何らかの抑圧を自分にかけ過ぎていると自制心や意志力のリソースが減り過ぎて、普段ならできる感情のコントロールもままならなくなります。

それが、不機嫌という形で表に出てくるわけなのです。

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不機嫌な感情が与える周囲のひとへの悪影響

不機嫌な人は、自分だけでなく周囲のひとにも悪影響を与えてしまいます。不機嫌な人を見つけたらできるだけ近づかない方がいいでしょう。

不機嫌な人を見ると心がマイナス方向へ引っ張られます。ましては近づいたり話したりすれば、そのネガティブなエネルギーはあっという間に伝染して、あなた自身も不機嫌な人になりかねません。

不機嫌な感情の正体は不満や怒りです。とくに怒りのマイナスエネルギーは強力で、精神を消耗させるだけでなく、血圧の上昇やストレス、頭痛などを引き起こして著しく健康に悪影響を与えます。

慢性的に続けば心筋高速や脳梗塞などの深刻な病気に発展する可能性もあるのです。「不機嫌」恐るべしです。

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不機嫌な感情から脱却するための3つの心理的対策

不機嫌な感情といっても、原因のはっきりしている一過性の場合は、その問題を解決するか時間の問題で不機嫌から脱却できます。

しかし、問題なのは特に思い当たる原因もないのに、恒常的に不機嫌な感情に悩まされ場合です。

よく職場でもたまに、いつみても不機嫌な顔をしている人がいますよね。こういう人には誰でも近づこうとはしないので、孤立しがちです。

まあ、ここまで酷くなくても、ちょっとした事で不機嫌になることが辛いと感じている人は多いはずです。

症状のレベルはそれぞれ違っても、特に理由もないか、あるいはほんの些細なことで不機嫌な感情に支配されてしまう人は、ネガティブな抑圧によって認知資源のリソースが不足している状態にあるのです。

さてここからは、ネガティブな抑圧から貴重な認知資源を守って、不機嫌な自分から脱却する方法を3つ紹介します。

1.ネガティブな感情から離れる

だれでも過去の嫌な記憶や未来の漠然とした不安に支配されてしまう経験があると思います。ごくたまにならいいのですが、人によってはいつも、このような根拠のないネガティブな感情に支配され続ける人もいます。

このようなネガティブな感情は、認知のリソースの大半を消費してしまうために、自制心や意志力の力は弱っています。弱まっている自制心では感情のコントロールがうまくいかずに、常に不機嫌になってしまうのです。

だから、ネガティブな感情から離れられれば、不機嫌な感情から簡単に脱却することが出来るでしょう。ネガティブな感情から離れるには、ネガティブな感情と敵対してはいけません。

敵意を持つほど逆にネガティブな感情が強調されて、さらに強化されてしまいます。そこでの唯一の方法は、ネガティブな感情を受け入れることです。 抵抗されると思っていたネガティブな感情を、受け入れることでその力は失われます。

受け入れるとは、沸き上がってきたネガティブな感情に対して、抵抗するのではなく、ただその事実だけを認めます。

例えば心の中でこうつぶやくのです。

「 私は今、ネガティブな記憶が沸き上がってくるのを認識した! 」

このように事実だけを客観的に受け入れるのです。 意識が客観的に対象を見ることで、その対象に取り込まれることを阻止できます。

そのことで、普通だったら始まっていた負の感情の連鎖を止めることが出来るのです。事実だけを認識していくという方法は、最近ブームになっているマインドフルネスと同じ考えです。

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2.完璧主義をやめる

完璧主義は、全てに100点を取らなければ自分を許さないという思考です。 当然ですが完璧な人になるなんて不可能ですから、完璧主義者はいつも出来ないことに不満をいだいて苦しんでいます。

完璧主義は、あきらかに間違った考え方であり、排除すべき心の癖です。 昨日の自分より少しでも今日の自分が成長できればそれでいいのです。

いつも100点を目指すのではなく、60点以上をとれば良しとしましょう。 そうなれば心の余裕ができて、慢性的な不機嫌から解放されるでしょう。

3.今やるべきことに集中する

不機嫌の原因であるマイナス感情は、過去と未来からやってきます。 つまり意識が過去や未来に飛ばない限り、マイナス感情に襲われることはありません。

しかし、人間は油断しているとすぐさま、意識は過去の飛んでくだらない記憶に捕まったり、未来に飛んで起きてもいない妄想に取りつかれたりしてしまいます。

だから意識が過去や未来に飛ばないように、現在に心を留めるようにすればいいのです。その一番簡単な方法が「今やるべきことに集中する」事です。

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