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人がどうしても注目されたい為にとる4つの不適切な行動とは

      2017/04/11

子供のころ、特に幼少の時は、親に注目されたい、かまってもらいたいという気持ちでいっぱいです。なぜなら子供は親の保護のもとで生きなければいけない存在であり、親に見捨てられたらおしまいだからです。

だから子供は一所懸命に親の注目を引こうとします。そして、そのために子供は無意識に4つの決まった戦略的な行動を起こします。これを心理学で「 不適切な行動の4つの目標 」と言います。今回は、この「 不適切な行動の4つの目標 」についてお話しします。

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ルドルフ・ドライカースの「 不適切な行動の4つの目標 」とは

不適切な行動の4つの目標は、アドラー心理学を体系化することに力を尽くしたルドルフ・ドライカースの提唱したものです。「 不適切な行動の4つの目標 」の行動パターンは次のようになります。

<<子供の不適切な行動の4つの目標>>

目標1:『注目を集める』:自分に関心を向けるために直接行動に出る
( そばにいてほしい、遊んでほしい、他の子に関心をしめさないで等 )

目標2:『力を示す』:目標1が失敗に終わると、力ずくで注目を集める
( かんしゃくを起こしたり、食事を拒んだりして )

目標3:『復習』:目標2が失敗に終わると、問題行動に出る
( 物を投げる、部屋にこもるなど )

目標4:『回避』:目標3まで失敗に終わると、無気力になって努力しなくなる
( 自分は無能であると大人に見せつけて、課題から逃げようとする )

この戦略パターンは、たしかにどこの親子でも行われている情景ですよね。私も子供のころに同じようなプロセスで親に要求を飲ませようとしていたことを思い出しました。

しかし、実はこの「 不適切な行動の4つの目標 」は、子供だけの世界ではなく、大人になってからも、親子はもちろん、夫婦、友人、上司部下などあらゆる人間関係で使われる定番なのです。

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人間は生まれてから最後まで、承認の欲求で生きている?

そもそも、相手に認めてもらい、かまって貰いたいという欲求は、人間にとって物凄く重要なことのように思えます。あるい意味、人はひとに認めてもらうために生きているのかと思わせてしまうほどす。なぜなら、相手に認めてもらいための戦略である「 不適切な行動の4つの目標 」が人間に標準としてダウンロードされているからです。

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