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他人の評価は気にするな!全てを自分の心で決める!自己評価のすすめ

      2017/04/20

誰でも多かれ少なかれ、他人が自分のことをどう思っているか気になるものです。しかし、過剰に他人の評価を気にすることは害あって益なしです。

いや、もっとはっきり言いましょう。他人の評価ばかり気にしていたら、幸せになることは出来ません。今回は、『他人の評価を気にする』不幸な生き方から離れて、自分の心で全てを決める幸せな生き方を考えます。

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なぜ、そんなに他人の評価を気にするのか?

多くの人が他人の評価を気にするのは、人間が本質的にもっている『承認の欲求』が根底にあるからです。アメリカの心理学者『アブラハム・マズロー』の人間の欲求5段階説では、承認の欲求は第4番目の欲求にあたります。

<マズローの人間の欲求5段階説>
1.生理的欲求
2.安全・安定の欲求
3.所属と愛の欲求(社会的欲求)
4.承認の欲求(尊厳欲求)
5.自己実現の欲求

1~3までの欲求は、社会に所属している現代人であるならば、ほぼ充足していると考えられます。その次に出てくるのが承認の欲求なのです。だから多くの人が他人の評価を気にするのは、自分を承認して欲しいからなのです。

だからといって、過剰に他人の評価に依存しすぎるととても危険です。あとでその弊害について述べるとして、過剰に他人の評価を気にする人は、小さいころの家庭環境が大きな原因の1つとして考えられます。

小さいころに親に承認されなかった

アドラー心理学では、その人の性格は10歳くらいまでに形成されるとしています。この時期に十分に親に愛情をかけてもらって、認知してもらう必要があります。

そうすると、その子は自分は十分に愛されている、認知されているという自覚が生れます。それはその子の自己承認力を強めます。そしてそれは自分への自信に繋がります。自分は愛されている、必要とされている人間だという自覚は、おとなになってからの精神的な安定や自信にそのまま反映にされます。

このようにして自己承認力の強い人、簡単に言うと自分を認めることの出来る人は、他人の承認をそれど必要としないのです。また、他人からのマイナス評価にも、あまり左右されません。

逆に、小さいころに無視されたり、あるいは虐待を受けたりして、否定的に扱われた場合は十分な愛や承認が得られないために、自分は必要とされない無価値な人間であるという否定的な刷り込みを受けてしまいます。

そして当然ですが、自己承認力がないままに成長してしまうことになります。そうなると大人になってから、ぽっかりと空いた穴を他人に評価してもらうことで埋めようとするのです。

しかしながら、他人の評価はいい加減なものであり、ほとんど正当に評価されません。そして他人からのマイナス評価にどんなに傷ついても、他人の評価に依存する傾向を変えることは出来ないでいるのです。

他人の評価を気にしすぎることの弊害

他人の評価を気にしすぎることで、様々な弊害が生じます。ここでは考えられる代表的な弊害を上げて見ましょう。

他人の評価はたいがい間違っている

他人の評価はたいがい間違っています。10人の人がいれば10人の評価があります。そしてそれぞれの人が、無責任な立場で、自分の色眼鏡を使って評価するのです。

そして他人の評価は概してネガティブな評価に傾きがちです。だから他人の評価に依存してしまうと、自分を苦しめるだけです。その結果としてますます、自分に自信がなくなり、自分の判断に自信がもてなくなって、自分で決断することが出来なくなってしまうのです。

それがさらなる他人の評価への依存になり、最終的には人から良い評価を得ることが目的の人生になってしまいます。これではもう、自分の人生を生きているとは言えません。

成功する人は、他人の評価は気にしない

成功する人は、他人の評価を絶対に気にすることはありません。歴史に残るようない偉人や、世界的なビジネスで成功したひとは、他人の評価や評判などに気持ちを揺るがすことなく、自分の信念を貫いた人です。

例えば、非暴力主義を貫いたマハトマ・ガンジー、 「他人の人生を生きるな」といったアップルのスティーブン・ジョブスなど数え上げたらきりがありません。あなたが成功したいと考えるなら、まず、他人の評価に引きずられない人になりましょう。

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全てを自分の心で決める習慣を作る(他人の評価に依存しない)

他人の評価に依存しないためには、『すべてを自分で決断する』という覚悟を持つことです。他人の評価に依存している時は、なにか失敗しても心の中では、自分の責任ではないという逃げの姿勢があります。

全てを自分が決めるということは、全ての責任を自分が引き受けるという事です。これは一見大変そうに見えますが、他人の意見や評価に左右されないので、逆に制限のない自由な生き方が出来るという事です。

しかし、自分の性格というか、ライフスタイルとして既に固まっている自分の思考の癖を変えるのは簡単ではありませんが、不可能ではありません。

アドラー心理学でも、性格、ライフスタイルは変えられると説明しています。あとは勇気をもって行動の習慣、思考の習慣を変えていけばいいのです。それではその具体的な方法を説明します。

1.ベクトルを自分に向けろ!

これまで他人の意見や評価ばかりを気にすることを勇気をもってやめましょう。そしてこれからは自分の気持ちを優先しましょう。自分で評価し、自分で決断する習慣を作るのです。今まで他人に向けていた思考のベクトルを自分の内側に向けていきましょう。他人の心ではなく、自分の心に関心を向けましょう。

✕:自分の関心 ーーーーーーー> 他人の心(気持ちや意見)
〇:自分の関心 ーーーーーーー> 自分の心(気持ちや意見)

2.全てを自分で決断する

これまでのように他人の意見に乗ったり、他人に判断を優先するような態度を改めて、全てを自分で決断するようにしましょう。分からない事や参考意見として、他人の評価や意見を聞くことはやぶさかではありません。

世の中には自分の知識だけで全て判断できないのは当然です。しかし、他人の意見を聞いても、最終的なジャッジを自分ですることです。これは簡単ではありません。少しづつでいいので、自分で決断できる習慣をつけていきましょう。

3.人と違っても良しとする

他人の評価を気にする人は、人と違った結論を出すことを恐れます。心の内側に自分の意見があったとしても、押し殺して人と同じ結論に乗ってしまいます。

自分の評価や意見が周りと違っても、いいんです。 人それぞれ個性がある以上、好みや意見が違うのは必然です。「人と違っても良しとする」する勇気を持ちましょう。

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最後にひと言

他人の評価を気にしていては、自分らしい人生を生きることは出来ません。他人の評価を気にする人生は、心を縛られた窮屈で苦しい人生になります。自分の気持ちや考えに常にフォーカスして生きましょう。そしていつでも自分に対して質問をする習慣を持ちましょう。

おまえ(自分)ならどうするんだ? どうしたいんだ? 何をやりたいんだ?
それが一番いい方法なのか? もっと良い方法はないのか?

このようになんでも自分に相談する癖をつけましょう。なぜなら、頼るべきは他人の意見ではなく、自分自身の意見なのですから。

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 - 人間関係, 幸福論, 心理学etc