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強がらないで、強くなる方法!(優越コンプレックスの克服)

      2017/04/11

人前で強がる人や、少しでもよく見せようと必死になる人は、優越コンプレックスを持っている人です。優越コンプレックスを持つ人は、一見強そうに見えますが、実際は自分の弱さやコンプレックスを隠すために見せかけているだけです。今回は優越コンプレックスの正体と、その克服、そしてほんとうの強さを身につける方法について模索してみました。

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優越コンプレックスは劣等コンプレックスの裏返し

優越コンプレックスは、形を変えた劣等コンプレックスです。奥に隠れているのは全く同じ「 劣等感 」です。詳しい説明に入る前に、言葉の認識の共有化を図るために、心理学関連用語の説明をさせてください。

この記事に出てくる心理学関連用語の解説

<心理学関連用語の解説>

劣等性 劣等感 劣等コンプレックス 優越性 優越感 優越コンプレックス
目が悪い、足が悪い、心臓が悪いなど具体的な事実として劣っている状態 実際の優劣には関係なく、自分の主観として劣っていると感じる感情 劣等感を理由に、人生の課題から認げている状態 足がすごく早い、数学が天才的、など事実として他の人よりも優れている状態 実際の優劣には関係なく、自分の主観として優れていると感じる感情 劣等感をかくして、自分が優れている「と見せかけようとする

優越コンプレックスを持っている人は、本当に強くなる努力をしない

優越コンプレックスを持っている人は、自分の奥にある劣等感を隠すために、必死で自分の優越を見せかけるだけで、本当に強くなる努力を全くしません。本当に自身がある人はわざわざそれを見せつけようとはしません。

優越コンプレックスを持っている人の特徴

<<優越コンプレックスを持つ人の特徴>>

  1. 外見ばかりにこだわる。
  2. 自慢する
  3. 弱い人に対して威張りちらす
  4. 人をばかにしたような態度をとる
  5. 人の話は聞かない
  6. 人を見下して批判する
  7. 大声でオーバーアクションをする
  8. 超能力など特殊能力にあこがれる

これらの一見強そうに見える行動は、本当に強いのではなく、弱い自分をかくして強く見せかけているだけです。優越コンプレックスは劣等感があることを素直にに認めないため、ある意味、劣等プレックスよりも問題があります。アドラー心理学では、劣等感は否定的には捉えていません、なぜなら夢や目標に向かうエネルギーになるからです。

でも優越コンプレックスは劣等感を隠して、直視しようとはしないので、劣等感のエネルギーを使うことが出来ないのです。優越コンプレックスを持つ人が、本当の幸福を掴むには優越コンプレックスを克服して、本当に強くなることしかありません。

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優越コンプレックスを克服して、本当に強くなる方法

さて、優越コンプレックスを克服するには、どうしたらよいのでしょうか? 私はこれをアドラー心理学でアプローチしてみたいと思います。アドラー心理学では、「 人は目的をもっていて、全ての行動は目的実現のために働く 」という核となる理論があります。(目的論) では優越コンプレックスを持っている人の目的はなんでしょうか?

まず、もともとの原因は隠している劣等感にあります。劣等感のある人は自分に自信がない、自分で自分のことを認めることが出来ない状態になっているため、他者に認めてもらうことを渇望します。つまり、優越コンプレックスを持つ人の目的は「 他者の承認 」です。本当に強い人、自信のある人は他者の承認を必要としません。

そうなんです。まず根本的な問題は目的が間違っていることです。もう1つの問題は劣等感を否定的にとらえすぎていることです。そもそも劣等感は他者との比較から生じます。どんな優秀なひとでも劣等感はあります。アスリートでいえば、学校で足が速くても、地区大会では勝てません。

地区大会優勝でも全国大会では勝てません。オリンピック銅メダルのひとでも、金銀メダルの人に劣等感を持つでしょう。きりがない世界です。劣等感は隠すような恥ずべきものではないのです。あるがままの自分を認めて、劣等感を目的追及のためのエネルギーととらえればいいのです。

どうですか?これで劣等感の悪玉菌のイメージが善玉菌のイメージに変わればいいですね。それではまとめに入りますね。優越コンプレックスを克服するにはつぎようなシンプルなアプローチでOKです。

<優越コンプレックスを克服するには>

1.目的を変える『他者の承認』から、『自己の承認』へ(自分がほんとうに強くなる)

2.劣等感の見かたを変える     『恥ずべきもの』から『必要なもの』へ

3.新しい目的(自分がほんとうに強くなる)のために今から行動する

人間の性格は色んな要素の集合体です。実際のところ優越コンプレックスや劣等コンプレックスは大なり小なり、だれでも感じることです。実際、少しでも感じる所があって参考になれば嬉しいです。

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