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感情はコントロールできない!【その奥にある認知を変える】_アドラー心理学

   

私たちが日常生活に苦痛を感じるのは、怒りや悲しみなどのネガティブな感情に心を揺さぶられるからです。書店に訪れると感情をコントロールする方法と題した書籍が多くありますが、そこに書かれていることを学んでも、あらぶる感情は理性の上を越えていきます。

結局、その圧倒的な感情の力にひれ伏すことになってしまいます。私たちは意思によって 感情をコントロールすることができるのでしょうか。アドラー心理学で有名なアドラーは、それは不可能でありまた無駄なことであると提言しています。

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感情をコントロールすることは無駄である_アドラー

まずは、アドラーの次の言葉を見てみましょう。

怒りなどの感情をコントロールしようとするのは無駄である。
感情は「 排泄物」なのだ。
「排泄物」を操作しても何も変わらないだろう。
-------- 人生に革命がおこる100の言葉「アルフレッド・アドラー」より

このようにアドラーは、感情をコントロールすることは不毛な努力であると考えているのです。 それはまるで排泄物と同じであり、どうにも操作しようがないということです。

感情をコントロールするには認知を変える

怒りや悲しみなどの感情は、あくまでも結果としての情動であり、操作することはできません。そこでアドラー心理学では、感情が発生する原因である認知そのものを変える必要があると説明しています。

そもそも感情は自分に襲ってくる刺激に対しての反応です。 ただし、刺激と反応の間には 「認知」が働きます。 刺激に対してどう反応するかということは、すべてこの認知がカギを握っているのです。

例えば会社で上司に同じように叱られても、落ち込む人もいれば気にしない人もいます。 まさにこれが認知の差によるものです。 つまり、認知機能に誤りがあると私たちは、ネガティブな感情に支配されやすいということです。

しかし感情の元となる認知を変えることができれば感情のコントロールに成功するのです。

認知を変えるにはライフスタイルを変える

それでは感情の発生源である認知を変えるにはどうしたらいいのでしょう。アドラーはこれに明確に答えています。それは「ライフスタイル」を変えることです。

ライフスタイルとは、その人の思考パターンであり行動パターンです。 これは俗に言う性格をさしていますが、性格は固定して変えられないものという先入観があるため、アドラーはあえてこれをライフスタイルと呼んでいます。

ライフスタイルは過去の自分が作り出したものですが、これは自分の意思によっていつでも変えられるものです。

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最後に一言

ライフスタイルを変えれば、ネガティブな感情に左右されることもなくなります。ライフスタイルを変えることは簡単ではありませんが努力すれば不可能ではありません。

ライフスタイルはあなたの人生物語、そして主人公であるあなたのキャラクター、それらすべての脚本であるといえます。 そしてその偉大なるストーリーの脚本家はあなた自身であり、全てがあなたの手に委ねられているのです。

最期にもう一度、感情はコントロールできませんがライフスタイルは変えられます。ライフスタイルを変えれば認知が変わり、感情をコントロールできるのです。

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 - アドラー心理学, 名言, 性格, 悩みの解決