涙を流すのは悲しいから?それとも人の心を動かすためなのか
2017/04/11
人は悲しい時に涙を流します。しかし、それ以外の目的のために涙を武器として利用することがあります。これは本人があきらかに意識的に、戦略的に使う場合もありますが、ほとんどは無意識に行われます。今回は悲しみや、感動という感情の結果である涙を、相手に対する責め、同情や注目、最後には、意のままに操るために使用する人間の心理についてです。
スポンサーリンク
人は自分の目的のために感情を利用する
アドラー心理学では、「 人間の全ての行動には目的がある 」があるといいます。(目的論) そして感情が人を突き動かすのではなく、「 目的のために感情を使用する 」と考えます。(使用の心理学)
涙の目的は、悲しみの表現として使用されますが、時には自分の利益のために悪用することあります。それは涙によって人の同情を集めることや、理不尽な相手に対する怒りや、攻撃、復讐であったりします。
また、同情してくれる人を利用して、意のままに操ろうと企てる場合があります。そしてこれらの戦略が成功すると、成功パターンとして記憶としされ、本人の自覚あるなしにかかわらず繰り返されることになります。
スポンサーリンク
号泣会見で有名な野々村元県議の涙の例
号泣議員として有名になった元県議の野々村氏が、釈明記者会見でした号泣シーンは日本中、いや世界中が度肝を抜かれました。彼の疑惑に対する訳の分からない言い訳よりも、圧倒的な号泣姿に全てを持っていかれた感じです。あのシーンは多くの人がテレビで見たと思いますが、話しながら、これ以上説明が難しいとみるや、あの物凄い泣きに転じて、終わらそうとする意図がありありでした。
本人が意識的に演じたのか、無意識にやったことなのかは分かりませんが、その目的は、「 釈明が難しいので、何とかごまかして乗り切りたい。泣いて同情を買いたい」といったところでしょう。
野々村氏は、マザコンで小さいころから、自分が窮地に陥ると発作的な行動を起こしていたそうなので、もしかしたら号泣会見も昔からの記憶パターンだったかも知れませんね
スポンサーリンク