絶望的に思える状況でも、今できることを精一杯やること!それが大事
日本の自殺者は、平成10年から14年連続で3万人を超えました。ここ最近は少し減少傾向にあるものの依然として高い数字と言わざる負えません。
特に若者の自殺が急増しているのが心配です。なんと20~24歳の死因の半分が自殺ということです。この数値は先進国でトップになります。
今、自分の運命に打ちのめされて、未来に希望をもてずにいる人がたくさんいます。もしかしたらこの記事を読んでいるあなたもそうかも知れません。
しかし、たとえどんな絶望的と思える状況になっても、生きる希望を失ってはいかません。今回は絶望的な状況にあっても、自分の心に希望の灯りをともすための勇気と智慧を語れたら嬉しいです。
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ナチス収容所からの奇跡的生還して分かった事_ヴィクトール・フランクル
ユダヤ人の精神科医であるヴィクトール・フランクルの著作、「夜と霧」は、ナチスの強制収容所から奇跡的生還を果たした自らの体験を記した著書です。
いつガス室送りになるか分からない、生死の極限状態の中にあってフランクルは精神科医としての冷静な視点で収容所での出来事を克明に記録していきました。
その過酷な環境の中で、囚人たちが何に絶望して何に希望を見いだしたのかを観察したのです。これは筆者の考えですが、フランクルにとってはその分析をすることが死の恐怖から逃れ、希望をみい出す手段そのものになっていた気がしてなりません。
フランクルが見ていて驚かされたのは、収容所の極限状態にあっても人間性を失わなかった少数の人の存在でした。彼らはいつ死が訪れるのか分からない収容所で、時には演芸会を開いたり時に音楽を楽しんだり、美しい夕焼けをみて感動したりしていたのです。
その姿をみたフランクルは、人間には本質的に創造する喜び、愛や心理、美などを体験する喜びをもっているのだと思いました。しかし、過去の運命に打ちのめされた状態ではその喜びを感じることはできません。
自分の運命に敢然と向き合い、どんな状況になっても今この瞬間を大切にできる人だけが、生きがいを見いだせることを知ったのすです。彼の出した結論は、『幸福を感じる力を持つには、自分から逃げないで運命に毅然と立ち向かうことである』という事でした。
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絶望的に思える状況でも、今できることを精一杯やる
1匹は「も終わりだと」と泣き
溺れ死ぬ覚悟をしました。しかし、
もう1匹は諦めず何度も足をばたつかせると、
足が固い地面を捉えました。 何が起きたか?
ミルクがバターに変わったのです。
ーーー アドラーの言葉(2匹の蛙の明暗)---
たとえどんなに絶望的な状況になっても、自分の運命を嘆いていてばかりでは仕方がありません。成功するかどうかは分からなくても、今、出来ることを精一杯やることだとアドラーは言います。
筆者も運命論は嫌いです。あくまでも自分の未来は、目標をもって自分が切り開くものなのです。 自分の運命は他人や天命が握っているのではなく、絶対に自分の手中にあるのです。
参考引用文献
アドラー100の言葉(なりたい自分になるための心得)
宝島社
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