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自分で決められない、何でも人に頼る人の心理的特徴5つ

   

何か判断に迷った時に人に相談するということがよくあります。しかし、ほんの些細なことでも、何でも人に判断を仰ごうとする人は自分では何も決めることが出来ません。

このような人は過度の依存症に陥っていると考えられます。今回は自分では決められない何でも人に頼る人の心理的特徴5つを紹介します。

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他人に依存する人が陥る心理的特徴5つ

他人に依存する人が陥る心理的特徴5つと自分の心理的傾向を照らし合わせることで自分の他人への依存度を検証してみましょう。

1.自分で物事を決められない

あなたは物事を判断するときにどれだけ他人に依存しますか。 重要な判断をするときに 知識不足を補うために他人に相談することは全く問題ありません。

しかし、最終的判断は自分自身の考えで行うべきです。その最終ジャッジさえも人の判断に頼ってしまう人は問題があります。

また、小さなことや常識的な判断さえも自分では不安になり他人に聞く人は、「自分では何も決められない」という、他人への過度の依存性が考えられます。

2.他人の意見に反対することが出来ない

依存性の強い人は、頼りにしている周りの人から見捨てられたらどうしようかという不安を常に感じているために、 彼らの意見に逆らうような異論や反論、あるいは自分の意見や自分の価値観を主張することができなくなっています。

また、他人の意見に流されたり同調することに慣れているため、自分の意見や価値観というもの自体が希薄な状態か、あるいは分からない状態になっている可能性があります。

3.自分の欲求よりも他者の欲求を優先させる。

依存性の強い人は、自分の欲求よりも他者の欲求を優先させる傾向があります。自分よりも他人の欲求を優先することによって、依存できる状態を保とうとするのです。結果として過剰に隷属的になってしまいます。

4.無力的な態度をとることで、愛情と保護を得ようとする。

依存性の強い人は、自分の社会適応力やメンタルに全く自信がなく、1人ではこの過酷な世界を生き抜いてはいけないではないかという強い思い込みがあります。

そのために他者に見捨てられてたらどうしようという不安を常に感じており、自分の無力さをアピールすることで愛情と保護を得ようとしているのです 。

5.自分の人生の主体的責任から逃れようとしている。

依存性の強い人は、自分に対する自信があまりに欠乏しているために、人生に対する責任から逃れようとします。 人生を強く生き抜くには、自分自身が人生の全ての責任を引き受けるという覚悟が必要です 。

この人生の全ての主体的責任を自分が引き受けるという覚悟は、誰でもなかなか難しいものですが、過度の依存症の人はこれが全く皆無であるといっていいでしょう。 彼らの頭には自己責任から逃げることしかないのです。

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依存性パーソナリティー障害の原因と克服

先に述べた5つの心理的特徴が顕著に出ている場合は、「依存性パーソナリティ障害」の疑いがあります。

<依存性パーソナリティ障害>

他者への心理的依存が強く何事も1人ではできないという広範で持続的な様式を持つパーソナリティー障害である。
--- ウィキペディア ---

依存症性パーソナリティー障害は、男女比で言うと女性ほうに多く見られます。原因としては幼少期からの親子関係、 特に過度な親の干渉が原因と考えられています。

子供が自立をしようとする重要な時期に親が子供の意見を非難して、無理矢理でも親に従順させるという教育環境が子供の自立心を全くダメにしてしまうのです。

依存性パーソナリティ障害の発症率は、アメリカで人口の約1~2パーセント程度とみられています。日本では思春期以降での親子の密着関係が築きやすい傾向にあるため、さらに高い発症率が想定されます。

依存性パーソナリティ障害は軽度でものであるならば、人に頼るというライフスタイルを 意識的に変えていくことによって克服できると思います。例えば人に相談したくなっても、まず自分で考えて結論を出してみるという習慣を作るのです 。

しかし、重度の場合は自助努力では不可能になります。そういった場合には心療内科や専門の機関に相談することが重要です。

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この記事のまとめ

<自分で決められない、何でも人に頼る人の心理的特徴5つ>

他人に依存する人が陥る心理的特徴5つ

1.自分で物事を決められない。
2.他人の意見に反対することが出来ない。
3.自分の欲求よりも他者の欲求を優先させる。
4.無力的な態度をとることで、愛情と保護を得ようとする。
5.自分の人生の主体的責任から逃れようとしている。

<依存性パーソナリティー障害の原因と克服>

原因) 幼少期からの親子関係、 特に過度な親の干渉が原因と考えられる。

克服) 軽度の場合は、意識的にライフスタイルを変える努力をする。
重度の場合は、心療内科などの専門機関に相談する。

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