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【なりたい自分になるために、なりたい役を演じる】というシンプルな方法

      2017/09/09

性格を変えることは不可能ではありません。今、心理学の世界でムーブメントを起こしているアドラー心理学でも、性格(ライフスタイル)は変えられると断言しています。

たしかに簡単ではありませんが、強い意志と行動がともなえば、必ずなりたい自分に生まれ変わることができます。今回は、どうしてもなりたい自分になるためのシンプルな方法を紹介します。

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なりたい自分の役を演じることで性格は変えられる!

よく映画やドラマの役者さんが、役に入り込みすぎると撮影が終わってもなかなか、役のパーソナリテイが抜けないということを聞いたことがあります。

俳優の織田裕二さんは、役を演じる時のストイックさは有名で、役を演じているというよりは本人になっているという表現が適切かもしれません。

だから、普通は素になっているはずの控室の休憩時間で、他の役者さんと普段の会話をする時でさえ、役になりきっている姿をテレビでみた時にはさすがに驚きました。

撮影中の織田さんは、常に役のパーソナリテイと同化しているんですね。

人は演じていると、時間経過とともに演じている人格に近づいていくという法則があります。まずはそれを証明したある心理学の実験を紹介します。

スタンフォード大学監獄事件と呼ばれる実験

「スタンフォード大学監獄事件」と呼ばれる実験で、心理学者のジンバルトが行った実験です。

<スタンフォード大学監獄事件とは>

一般の人がある特別な肩書きを与えられたことによって、どのように影響されるかを見る実験でした。スタンフォード大学の地下実験室を模擬の監獄に改造して、募集で集めた一般の大学生などから選ばれた21名が実験の被験者になりました。

実験期間は2週間で、21人のうち11人が看守役になり、10人が受刑者の役になりました。そしてそれぞれの役を実際の刑務所さながらに演じてもらいました。

するとどうでしょう、時間の経過とともに看守はより看守らしく傲慢に、受刑者は卑屈になり、看守に媚びを売るようになったのです。

最期には看守が受刑者に暴力を振るうなどして、実験なのか本物なのか、分からないくらい状態になってしまいました。

さらには実験者であるジンバルトまでも、その異様な空間に飲み込まれて、危険な状態になっているにもかかわらず実験をやめませんでした。

最終的には危険を知った家族たちが、弁護士を通じて訴えることによってやっと実験は中止されたのです。

かなりの恐ろしさを感じますが、人は演じることによって、演じる人の人格になりきってしまうことが良くわかる実験です。

つまり、なりたい自分の役を演じることで性格は変えられることの証明でもあるのです。

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なりたい自分の役を演じ切る

私が思うには、スタンフォード大学監獄事件ではっきりわかったことは、役に真剣になりきった時に脳は役のパーソナリティを自分のパーソナリテイと錯覚してしまうのではないかということです。

これは、間違って使われればとても悲惨な結果になりかねませんが、ポジテイブな方向で利用すれば性格を変えたいと思っている人には、大きな希望です。

それは

「なりたい自分を、私生活で演じていれば、いずれなりたい自分になれる!」

という証明でもあるからです。

そして、あなたが本当に今の自分の性格を変えたいと思っているなら、まず、一番重要なミッションは、

「なりたい自分になってやるぞ!」

という強い決意です。

初めにスタートの決意が強くないと絶対にうまくいきません。 いいかげんな決意でなりたい自分を演じたとしても、大根役者では意味がありません。

ここでいう大根役者とは、演技が下手という意味ではなく、やる気のない演技という意味です。

そして私生活でなりたい自分を演じる時に、大切なことはお手本となる理想の人物を想定することです。身近な人でいれば一番いいのですがいなければ有名人や偉人でも構いません。

なりたい自分を投影できる人物を思い描いて、この人だったらこう考えるだろう、この人だったらこのように行動するだろうとイメージすることでです。そしてその人物を演じ続ければ必ず、あなたはなりたい人になれるでしょう。

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