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哲学者が教えてくれる幸せな恋愛と結婚の秘訣

   

恋愛や結婚に悩む人は多いと思います。自分には価値がないと思ってしまったり、相手との関係がうまくいかなかったり、幸せになる方法がわからなかったり。そんなとき、哲学者たちの考え方や人生を参考にすると、新しい視点やヒントが見つかるかもしれません。

この記事では、サルトルとボーヴォアールの「契約結婚」、アドラー心理学から学ぶ「愛し方」、ソクラテスから学ぶ「自分自身との対話」の3つのテーマについて、哲学者が教えてくれる幸せな恋愛と結婚の秘訣を紹介します。

サルトルとボーヴォアールの「契約結婚」


幸せな恋愛と結婚の秘訣を哲学者から学ぶというと、どんな人が思い浮かびますか? 恐らく、多くの人はプラトンやアリストテレスなどの古代ギリシャの哲学者や、カントやヘーゲルなどの近代ヨーロッパの哲学者をイメージするでしょう。

しかし、今回はあえて、20世紀フランスの哲学者であるジャン=ポール・サルトルとシモーヌ・ド・ボーヴォアールのカップルに注目してみたいと思います。サルトルとボーヴォアールは、1930年代から1970年代にかけて、フランスの文化や思想に大きな影響を与えた存在です。

サルトルは「存在主義」という哲学を提唱し、ボーヴォアールは「第二の性」という女性解放運動の先駆的な著作を発表しました。
彼らは共に作家や評論家としても活躍し、多くの賞を受賞しました。また、彼らは一生涯パートナーであり続けましたが、その関係は一般的な結婚とは異なっていました。

彼らは「契約結婚」と呼ばれる形式をとりました。これは、法的にも宗教的にも結婚しないことを前提とした、自由で平等な関係です。彼らはお互いに愛し合っていましたが、同時に他の人とも恋愛関係を持つことを認め合っていました。彼らはお互いに束縛しないことを約束し、自分の人生を自分で責任を持って選択することを尊重し合っていました。

このような関係は、当時の社会では非常に斬新であり、批判や反発も多くありました。しかし、彼らは自分たちの関係に誇りを持ち、堂々と生きていきました。彼らは自分たちの関係を「必然的な自由」と呼びました。これは、自分たちが自由に選んだ関係であると同時に、自分たちが存在することそのものが自由であることを意味しています。

サルトルとボーヴォアールの「契約結婚」は、幸せな恋愛と結婚の秘訣を教えてくれます。それは、お互いに信頼し合い、尊重し合い、支え合うことです。また、自分自身を見失わず、自分の人生に責任を持つことです。そして、自分たちが選んだ関係に誇りを持つことです。

彼らの関係は決して理想的ではありませんでした。彼らも苦悩や葛藤や寂しさを感じることがありました。しかし、彼らはそれらを乗り越えていきました。彼らは一生涯愛し合い、死別した後も同じ墓に眠っています。

サルトルとボーヴォアールの「契約結婚」は、私たちにとって参考になるものでしょうか? それは、人それぞれの価値観や環境によって異なるでしょう。しかし、彼らの関係は、私たちに自分たちの関係を見つめ直すきっかけを与えてくれるかもしれません。
私たちは、自分たちが本当に望む関係を選ぶことができるのでしょうか?

私たちは、自分たちの関係に満足しているのでしょうか? 私たちは、自分たちの関係に誇りを持っているのでしょうか? 幸せな恋愛と結婚の秘訣は、哲学者からだけではなく、自分自身からも学ぶことができるのです。

アドラー心理学から学ぶ「愛し方」


恋愛や結婚において、幸せになるためにはどうすればいいのでしょうか? 人に愛される方法を探すのではなく、自分から愛する方法を学ぶことが大切です。 そのために参考になるのが、アドラー心理学です。 アドラー心理学は、人間の行動や感情は目的のために創り出されるという考え方を基本としています。

その目的は、他者との関係性の中で自分の居場所を確保することです。 しかし、その方法は人それぞれであり、自分の価値を相手に認めてもらおうとする人もいれば、相手に貢献しようとする人もいます。

この違いが、恋愛や結婚における幸せの違いにもなります。 では、アドラー心理学から学ぶ「愛し方」とはどのようなものでしょうか? ここでは、3つのポイントを紹介します。

1. 相手に貢献する

多くの人は、恋愛や結婚をするときに、相手に自分のことを好きになってほしいと思います。 しかし、それが強くなりすぎると、自分の承認欲求を満たすために相手との関係性を利用してしまうこともあります。 その結果、相手の気持ちやニーズを無視したり、自分勝手な要求をしたりすることになります。

これでは、相手は愛されていると感じませんし、自分も本当の幸せを得られません。 アドラー心理学では、他者貢献という考え方があります。 これは、相手に何かを与えることではなく、相手が自分らしく生きるために必要な支援をすることです。 相手が自分の力で成長していくことを喜び、尊重し、励まし合うことです。 これが、「愛し方」の第一歩です。

2. 自分と相手の課題を分ける

恋愛や結婚をするときに、相手に期待することはありませんか? 例えば、「料理を作ったら美味しいと言ってほしい」「仕事が忙しくても連絡をしてほしい」「家事や育児を協力してほしい」などです。 これらは悪いことではありませんが、相手がそれらを満たしてくれなかったらどうしますか?

不満や不安になったり、喧嘩や不仲になったりすることもあるでしょう。 これは、自分の課題と相手の課題を混同しているからです。 アドラー心理学では、課題の分離という考え方があります。 これは、自分が責任を持つべきことと、相手が責任を持つべきことを区別することです。

自分が操作できる領域と、操作できない領域を見分けることです。 例えば、「料理を作る」ことは自分の課題ですが、「料理を美味しいと言う」ことは相手の課題です。 「連絡をする」ことは自分の課題ですが、「連絡を待つ」ことは相手の課題です。 「家事や育児をする」ことは自分の課題ですが、「家事や育児を協力する」ことは相手の課題です。

このように、自分と相手の課題を分けることで、相手に対する期待や要求を減らし、相手の自由や選択を尊重することができます。 これが、「愛し方」の第二歩です。

3. 目的論で考える

恋愛や結婚において、問題や困難に直面することはありませんか? 例えば、「相手が浮気をしているかもしれない」「相手が仕事ばかりで家族を顧みない」「相手が自分の趣味や価値観を理解してくれない」などです。 これらは、原因論で考えると、過去の経験や環境によって引き起こされたものだと思いがちです。

しかし、アドラー心理学では、目的論で考えることが重要です。 目的論とは、人間の行動や感情は目的のために創り出されるという考え方です。 その目的は、自分の居場所を確保することです。 例えば、「相手が浮気をしているかもしれない」と思う場合、その目的は何でしょうか?

「相手に束縛したい」「相手に自分だけを見てほしい」「相手に不安や嫉妬を感じさせたい」などが考えられます。 「相手が仕事ばかりで家族を顧みない」と思う場合、その目的は何でしょうか? 「相手に家庭に専念してほしい」「相手に自分や子どもにも時間を割いてほしい」「相手に不満や不安を感じさせたい」などが考えられます。

「相手が自分の趣味や価値観を理解してくれない」と思う場合、その目的は何でしょうか? 「相手に自分に合わせてほしい」「相手に自分の考え方を尊重してほしい」「相手に不快や不満を感じさせたい」などが考えられます。 このように、問題や困難は過去の原因ではなく、現在の目的から生まれています。

そして、その目的は自分の居場所を確保するためのものですが、それは本当に必要なものでしょうか? 相手に対して不安や嫉妬や不満を感じさせることで、本当に幸せになれるでしょうか?

目的論で考えることで、自分の行動や感情の意味や価値を見直すことができます。 そして、より良い目的を選ぶことができます。 例えば、「相手に信頼されたい」「相手に尊敬されたい」「相手に感謝されたい」などです

ソクラテスから学ぶ「自分自身との対話」


幸せな恋愛や結婚をするためには、自分自身を知ることが大切です。自分自身を知るとは、自分の価値観や感情、欲求や目標などを明確にすることです。しかし、自分自身を知ることは簡単ではありません。私たちは日々の生活の中で、さまざまな人や物事に影響されて、自分の本当の気持ちや考えを見失ってしまうことがあります。

そこで参考になるのが、古代ギリシャの哲学者ソクラテスの方法です。ソクラテスは、「無知の知」という言葉で有名です。これは、自分が何も知らないと認めることが、真の知識への第一歩だという意味です。ソクラテスは、自分や他人に対して、常に疑問を投げかけて、論理的に考えることを重視しました。これを「弁証法」と呼びます。

弁証法は、自分自身との対話の方法としても有効です。自分が何かを考えたり感じたりしたときに、それが本当に正しいかどうか、根拠は何か、反対の意見はないかなどを問いかけてみることで、自分の思考や感情を深めることができます。また、自分が何を望んでいるか、何が幸せなのかなどを問いかけてみることで、自分の目標や方向性を見つけることができます。

恋愛や結婚においても、弁証法は役立ちます。例えば、パートナーに対して不満や不安を感じたときに、それは本当に相手のせいなのか、それとも自分の問題なのか、どうすれば解決できるのかなどを問いかけてみることで、客観的に状況を把握し、より良い関係を築くことができます。

また、パートナーと話すときにも、相手の意見や感情を尊重し、理解しようとする姿勢が大切です。相手に対しても弁証法を用いて、質問したり答えたりすることで、コミュニケーションの質を高めることができます。

ソクラテスは、「汝自身を知れ」という言葉で有名です。これは、「自分自身と対話することで、真理や幸福に近づけ」というメッセージです。私たちはソクラテスから学び、自分自身と対話する習慣を身につけることで、幸せな恋愛や結婚に必要な知恵や心構えを得ることができます。

おわりに


この記事では、哲学者が教えてくれる幸せな恋愛と結婚の秘訣について紹介しました。サルトルとボーヴォアールの「契約結婚」、アドラー心理学から学ぶ「愛し方」、ソクラテスから学ぶ「自分自身との対話」の3つのポイントを押さえれば、より充実した人間関係を築くことができるでしょう。

恋愛や結婚は人生の大きなテーマです。哲学者たちの知恵を参考にして、自分らしい幸せを見つけてください。この記事があなたのお役に立てれば幸いです。

 

 

関連:
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参考:
(自由すぎる!有名哲学者たちの「恋愛と結婚」 「逃げ恥」とは一味違う"契約結婚"をした人も)
(恋愛に失敗する人の勘違い アドラー心理学から哲学者が考える恋愛論)
(ソクラテスほか、偉大な思想家9人が語る“幸せの秘訣”とは)

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