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無意識のうちに他人任せにしてしまう集団心理!【リンゲルマン効果】

   

人は集団で共同作業するときに無意識のうちに手抜きをして、他人まかせにしてしまうという心理が働きます。 この集団心理を「リンゲルマン効果 ( 社会的手抜き) 」といいます。今回の記事はこのリンゲルマン効果について考えていきます。

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リンゲルマン効果とは?

リンゲルマン効果とはフランスの心理学者リンゲルマンが提唱したもので、次のような意味になります。

社会的手抜き(しゃかいてきてぬき)は、集団で共同作業を行う時に一人当たりの課題遂行量が人数の増加に伴って低下する現象。 リンゲルマン効果、フリーライダー(ただ乗り)現象、社会的怠惰とも呼ばれる。
--- ウィキペディア  ---

この心理は誰にでも心当たりがあると思います。 集団で作業するときに、自分1人ぐらい手抜きをしても 大したことないだろうと思う心理です。

リンゲルマン効果の具体例

例えば運動会の綱引きのときなど、頑張ってるようなふりをして実はほとんど力を入れないで楽をしてしまう。あるいは学校の年末掃除の時に自分1人ぐらい遊んででもいいだろうと、ワイワイガヤガヤして全然掃除がはかどらなかったり。

あるいは会議なので意見を求められても、誰かが意見を言ってくれるだろうと自分は下を向いて意見を言わないなどです。 また企業の大きなプロジェクトがなかなか進行せず頓挫するのも、この リンゲルマン効果によるものが大きいと思われます。

このリンゲルマン効果は集団の人数が大きくなればなるほど、1人の生産性は低下していくという特徴があります。 社会の組織や集団において、このリンゲルマン効果をいかに小さくするかが、社会全体の 生産性に大きく影響することになります。

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リンゲルマン効果を最小限にするには

リンゲルマン効果を減らすには、グループの人数を可能な限り減らすこと。もう1つは作業分担して個々の責任の所在を明確にすることです。

例えば10名で作業していたものを分担して2名にすると、1人が作業をサボれば その担当作業に著しく影響が出るのでサボりづらくなります。 また作業分担することによって個人の責任が明確化されるため、より責任を持って作業するという自覚が生れます。

<リンゲルマン効果を最小限にする方法>
1.グループの人数を可能な限り減らす。
2.作業分担して個々の責任の所在を明確にする。

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