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自己評価が低い人は他人に悪く言われたい!その原因となる心理とは

   

一般的に考えれば他人からは高い評価を受けたいと思うのが人の心理ですが、自己評価の低い人は他人から悪い評価を受けたがります。

これを心理学的には『認知的斉合性理論(にんちてきせいごうせいりろん)』といいます。今回はこのちょっと不可思議な心理について考えてみます。

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認知的斉合性理論とは

人々は、自らのもつ認知内容(自分や他人が知っていること、感じていること、やっていること、欲していること、さらには社会や自然界に生じていること、などについて自らがもつ認識内容)のいくつかが相互に無関係とは思えない場合には、それらの関係が斉合的である(つじつまがうまくあう)ようにしようとする傾向を有するという仮定を置いて、それに基づいて人々の社会的行動を説明しようとする理論のことである。[中村陽吉]
ーー 日本大百科全書(ニッポニカ)の解説より --

私たちは自分や他人、あるいは社会や自然などに対しての認識をそれぞれ固有にもっています。
そして自分の認知と衝突するような異なる認知とであった時になんとか自分の認知を正当化するために、つじつまをうまくあうように考えたり感じたり、行動したりするのです。

自己評価が低い人が他人に悪く言われたい心理

自己評価が低い人が他人に悪く言われたい心理は、まさにこの『認知的斉合性理論』で説明できます。自己評価が低い人は、『自分はダメな人間である』というように、自分に対して悪い評価を持っています。

だから他人から褒められたり、良い評価を受けたりすると自分の認知とつじつまが合わないために不安感や違和感、嫌悪感をおぼえてしまいます。

逆に悪い評価を受けると自分の認知と整合性が取れるので安心できるのです。そのために自分を褒めてくれる人を信用できないと思ってしまう場合もあります。

自分を評価してくれる人を正当に評価できない状態はどう見ても間違っています。このような不幸な心理状態に陥る最大の原因は自己評価が低いことです。

健全でポジティブな心理状態にあることが、幸せになるために必要不可欠です。そのためにはなんとしても自己評価を高く持つことです。

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自己評価を高める簡単な方法

ここでは、自己評価を高めるための簡単で効果のある方法をいくつか紹介していきます。 是非参考にしてください。

1.物事をすべてプラスに考える

すべての出来事や物事にはプラスとマイナス、陰と陽の両面性があります。自己評価の低い人はすべてをマイナスに捉えがちです。

しかし、人間には選択の自由があります。 いつも無意識にしている物事を判断する時に、意識的に勇気をもって物事のプラス面を評価するようにしましょう。

物事をプラスに考える習慣が身につけば、自己評価が高まり物事が良い方向に進みます。

2.自分をべた褒めする

自己評価の低い人は、いつも「心の声」で自分を責め続けています。

「 私は情けない人間だ」「俺はつまらない人間だ」「僕は何をやってもダメだ」・・・・・

このようにしつこく繰り返されるネガティブな心のつぶやきに潰されるのです。

これに対抗するには意識的に自分のことをべた褒めしましょう。

「私はできる」「俺は面白い人間だ」「僕なら何をやってもうまくいく」・・・・・

このようにとにかく、自分のことをほめちぎっていきましょう。

目的は自分の心の中で発生するネガティブな声を、意識的なポジティブなつぶやきで駆逐することです。

3.失敗を恐れず行動を起こす

自己評価の低い人は失敗を極端に恐れます。 そして失敗することでさらに自己評価を下げます。そして失敗を恐れて行動することやめるのです。

自己評価の高い人は失敗を恐れません。失敗は成功の単なる過程であることを知っているのです。とにかく行動することを優先しましょう。

物事をプラスに考え、自分をべた褒めする習慣が身につけば、メンタルはかなり強くなっているでしょう。失敗を恐れず行動しましょう。そのことであなたに揺るぎない自信がうまれ、さらに自己評価が高まるでしょう。

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