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【ビッグファイブで性格判断!】心理学でみる性格のタイプ

      2017/04/11

みなさん、心理学でいちばん重要なテーマは何といっても自分自身を理解することですよね。分かっているようで全然わかっていないのが自分自身ですから。

それにはまず自分自身の性格をよく理解することです。皆さんががよく知ってるのは血液型による性格判断ですよね。でも心理学で主流となっているのはビッグファイブ理論と呼ばれる性格分類です。今日は自分の性格をもう一度じっくり見直してみましょう。自分自身の再発見になるかもしれませんよ。

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心理学で最も信頼性のある性格判断がビッグファイブ理論である

心理学の分野での性格分析で今いちばん信ぴょう性の高い性格判断と言われているのがビッグファイブ理論です。でもその前に皆さんが良く知っている2つの性格分析法を改めて見てみましょう。

血液型による性格判断は心理学では根拠がないとされる

血液型による性格判断についてはみんなが興味を持ちますよね。特に女性が多いように思われます。学校でも会社でもはたまた合コンでもよくある会話に「 ねえねえ?血液型は何型? 」「 僕はO型だよ!」。

「やっぱり! そうだと思った。」 「 私はA型。そういえばO型とA型の性格って相性がいいのよ!♡」というのがよくある会話ですよね。

もはや血液型性格談義は性格判断というよりも、コミュミケーションツールとしての価値の方が高いような気がします。しかし、性格判断として心理学では根拠のなものとしています。

<血液型による性格>

  • A型:とにかく真面目で几帳面で神経質である
  • B型:好奇心旺盛で、マイペース
  • O型:気持ちがおおらかで、精力的である

このように非常に分かりやすく、浸透しやすいので信じ切っている人もたくさんいると思われますが、談義としては面白いですがあまり固執しない方がよいでしょう。信じ込みすぎるとむしろ弊害となります。

この辺のところはまた別の記事で詳しく書きたいと思っていますが、性格判断としては信ぴょう性がありません。

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心理学では最もポピュラーなクレッチマーの性格分類

心理学の分野で昔から有名なのが体形によて判断するクレッチマーの性格分類です。これは、たしか中学の時に保健体育でみなさん習ったのではないでしょうか。

<クレッチマーの性格分類>

  • 肥満型:躁鬱気質ー社交的で親切明朗だが感情にむらがある
  • 痩せ型:分裂気質ー内向的で生真面目、繊細で神経質だがおひとよしな面も
  • 筋肉質型:粘着気質ー頑固で几帳面、物事に熱中しやすく粘り強いが、時に激しく怒り出す

この性格分類は、もともとクレッチマーが精神病患者を対象に行った研究なので、その結果を健常者にそのままあはてはめるのは少し無理があるような気がします。

また誰もが思う疑問にダイエットや筋肉トレーニングをして体形が変わったら性格が変わるのかという拭えない疑問ですね。

最も信頼性のある性格判断はビッグファイブ理論である

ビッグファイル理論はアメリカの心理学者のゴードン・オールポートが提唱した特性論といわれるもので、人間には共通に表すことができる5つの特性があり、個人のパーソナリティーはその量的配分によって決まるというものです。

つまり、「 この人は内向的である 」という風に個人の性格は断定的には言えないということです。Aさんはaという要素が多いがbという要素もあり、cdeという要素もあるということです。

<ビッグファイブ理論による5つの特性>

①開放性
想像力が働き知的好奇心が強い。美しいものに興味を示し理解する。新しものに対して意欲的で遊び心もある。

②誠実性
まじめで誠実、計画性もあり意志も強く、自己抑制がきく。

③外向性
外交的で積極的に外の世界に挑戦していこうとする志向がある。

④協調性
控えめな傾向、嘘をつかない姿勢、相手のことを考える。

⑤神経症傾向
過敏に反応する。不安や緊張を持ちやすい。

この5つの特性のブレンドで、性格は形作られるというものです。このビッグ理論は心理学の中のメジャー理論と言われるだけあって、私もいちばん納得のいく理論です。

例えばちょっと恥ずかしいですが、私がいけにえとなって、ビッグファイブで私の性格を自分自身で分析してみると以下のようになります。

<トータルを10とした時の各特性の配分>

①開放性 :2
②誠実性 :3
③外向性 :1
④協調性 :1
⑤神経症傾向:2

これを見ると分かりやすいですよね。人間は誰でも基本的には5つの特性を持っていますが、その配合割合が個人によって違うということです。なんか料理に似てませんか?

「 同じ食材でも食材や調味料の量を変えれば全く味の違う料理になってしまう 」というような感じで、でも私自身は料理の専門化ではないので、あくまでも常識範囲の想像です。

これは私の見解ですが、ビッグファイブ理論が示しているのは「 性格は変えられる 」という輝かしい可能性です。

全ての性格要素を誰でも持っているとしたら、その配合割合を変えれば性格は変わるということです。素晴らしいですよね。人間は経験や訓練によって性格を変えられるということを理論的に裏付けるものです。

芸能人でよく出る話に、芸能界に入る前は性格も暗かったが今では明るく社交的になったという話があります。最近の話題では人気アイドルのでんぱ組のメンバーは全員おたくで、しかもメンバーの中には8年間も引きこもりだったという実話を曲にしています。

これをビッグファイブが理論が証明してくれました。性格は固定されたものではありません。簡単ではありませんが、必ず本人の努力や経験で思うように変えることが出来ると私は思うのです。

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