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『何もかも 面倒くさい!』怠け心を克服するための3つの方法

   

人生って「怠け心」との戦いって感じがありますよね。掃除も面倒くさい、勉強も面倒くさい、仕事も面倒くさい、「もう何もかも面倒くさい」って思うことはありませんか。

今回は、誰もが対峙しなければならない、この「怠け心」とその克服法について考えていきたいと思います。

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怠けるか、怠けないかで人生が決まる

人生で成功するか失敗するか、幸せになるか不幸になるかは運や才能ではないと思います。人生を左右するキーワードは「怠けるか、怠けないか」です。

東大に合格する人たちは、怠けないで一生懸命に勉強した人です。東大を出れば一流企業や官僚などの未来が展望できます。専門の勉強を怠けないで頑張れば、司法試験に合格して裁判官や弁護士になったり、語学に精通して国際的に活躍する人になることもできます。

1つのことを怠けないで頑張れば、プロ野球選手やオリンピック選手のような一流のアスリートになることも可能です。起業家や政治家、芸術家や芸能人など、世の中をリードしていく成功者たちは皆「怠けないで頑張った」人たちです。

「怠ける」ということを安易に考えてはいけません。なぜなら「怠けるか、怠けないか」で人生が決まってしまうからです。

何故、怠けるのか

人間が怠けたいと思うのは本能です。本能には理屈はありません。快感か不快か、苦しいか楽かで判断するだけです。苦しい事を避けて楽を求めるのは、根源的な仕組みゆえに意志の力ではどうにもなりません。ほとんどの場合に「意思力」は「怠け心」に負けることになります。

この力関係を認識していないと、常に自己嫌悪にさいなまれることになります。自己嫌悪はもっとも抱いてはいけないマイナス感情です。

そういった意味で「怠け心」に強い罪悪感をもつことは良くありませんね。人間なら「怠け心」はあるのが当然という意識でいましょう。

しかし何故、人には「怠けたくないと言う心」とそれを圧倒的な力で拒む「怠け心」が共存しているのでしょう。それを知りたくて調べてみたので次にお話します。

一枚岩ではない人間の心

人間の心は一枚岩ではありません。いくつかの異なる役割をもった心の集合体ともいえます。それがよくわかる脳科学の理論がありますので紹介します。

アメリカの国立精神衛生研究所のポール・マクリーン博士の「脳の三位一体説」です。マクリーン博士によれば脳は3つの脳、三層構造になっています。

1つ目は人間の脳を縦割りにした場合に一番奥にあるのが「脳幹」と言われる脳で、反射脳または爬虫類脳ともいわれ、本能をつかさどる脳です。進化で言えばもっとも原始的な脳と言えます。

2つ目はその脳幹を包み込むようにしてある「大脳辺縁系」と言われる脳で主に情動、感情をコントロールする脳です。そして3つ目が進化的にも最後に発達してしてきた「大脳皮質」です。これは人間を人間たらしめる脳で思考をつかさどっています。

これらの3つの脳が連動して私たちの心を作っているのです。そしてこの3つの脳にははっきりとした力関係があります。

3つの脳の力関係:  脳幹>大脳辺縁系>大脳皮質

これを心の役割でいうと

3つの心の力関係:  本能>感情>思考(理性)

という事になります。

これがいくら思考で怠けないで頑張ろうと思っても、ことごとく感情に敗北してしまう原因なのです。

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怠け心を克服するための3つの方法

これまで話してきたように、怠け心は誰にも存在するものです。しかし、多くの人が怠け心に敗北してしまう中にあって、一部の人は怠け心を克服して成功者になっています。

いったい、この差はどうして起こるのでしょう。これは論理的に考えればすぐに推察できます。つまり、成功者は力関係では負けているはずの「思考」が「感情」に勝って支配下に置いているという事です。

その逆に成功者になれない人は、セオリーどうりに「思考」が「感情」に完敗しているということです。つまり、成功者になるには、もっとわかりやすく言うと「怠け心」を克服するには、弱い思考が強い感情に勝つ方法を見つければいいのです。では、その具体的な方法を3つ紹介していきます。

1.想像力を働かせて感情をコントロールする

1つ目の方法のキーワードは「想像力」です。 感情は快不快で判断します。なので「怠けない」という行為が後になればその場の不快感よりも大きな快感をもたらすことを感情に教えてあげればいいのです。

それには想像力が不可欠です。よくある例えで説明するならば夏休みの宿題です。想像力の働く子は、夏休みの宿題ははじめにやってしまった方が圧倒的に楽であることを知っています。

まず、宿題の負荷は最初にやろうが、ギリギリ最後にやろうが同じ負荷です。しかし、精神的な負荷は明らかに違います。夏休みの最初に宿題をやる場合は、まず時間的に余裕があるし精神的にも余裕があります。しかも、初めに宿題を終えてしまう優越感もあります。

そして母親から褒められることも期待できます。しかも、残りの長い夏休みの期間をスッキリした気持ちで過ごすことができます。

ギリギリにやった場合はどうでしょう。夏休みのはじめのうちはいいでしょう。しかし、中盤ごろにさしかかるとプレッシャーがかかり始めます。「そろそろやらないとな」と。

これが夏休み後半になると、宿題のプレッシャ―は常に頭の隅に存在していて気持ちを不快にします。しかし、まだ腰を上げることはできません。

そしてついに夏休み3日前に、親から叱られてやとっと本気になります。そして焦りまくりながら仕上げることになるのです。これを「精神的不快感」の総量で比べたら、たぶん3倍から5倍の差があるのではないでしょうか。

これは想像力の差です。夏やすみのスタート時にこの現実を想像できたなら、大脳皮質の思考が大脳辺縁系の感情を説得できたはずです。思考で想像力を発揮することで、目先の快楽に走る大脳辺縁系をコントロールすることができるのです。

それはまるで。。。

力ではかなわない暴れ牛を手なずける闘牛士のように。。。

2.気分を変えることをしてみる。

2つ目は気分をコントロールすることです。快不快は気分よって大きく左右されます。怠け心でやる気を失ったら、自分の好きな音楽をかけるとか、思い切って外に出て散歩してみたり、ランニングしてみるのもいいでしょう。

そういった刺激で気分は変わるものです。良い気分になると大脳辺縁系も快感を感じているので、怠け心を抑えることができます。

3.とにかく動いてしまう(5分間マジック)

3つ目は究極の手段です。少しくらい怠け心があってもとにかく動いてしまうのです。そのときに自分(大脳辺縁系)にこう言い聞かせましょう。

「たった5分だけ、それだけでいいからやらせてくれ」、「5分やってもやる気がなかったらやめるから」と。

5分だけならと時間を区切ることで、それならいいかとハードルを下げることができます。しかし、ご安心ください。ここで作業興奮という5分間マジックが発動されます。

人は無理やりにでも作業を始めると、脳の側坐核という部位からドーパミンというやる気ホルモンがでます。つまり、大脳辺縁系が喜ぶ快感が与えられるのです。これで怠け心を抑えることができます。この作業興奮が発動されるのが作業開始からおよそ5分なのです。

<作業興奮についての参考記事>
5分間作業興奮でやる気まんまんになる!(さんまVS東大生40人より)

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最後にひと言

今回は、怠け心の克服について、色々と自分なりに分析して書いてみましたが、最後に怠け心の克服のための3つのキーワードを確認しましょう。

1.想像力を働かせる(思考で想像力を働かせて大脳辺縁系を説得する)
2.気分転換をはかる(運動や音楽など五感に刺激を与えてやる気を起こす)
3.とにかく動いてしまう(作業興奮という5分間マジック)

以上の3つで怠け心を撃退しましょう。怠け心克服の先には明るい希望と未来があることをお忘れなく。

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