『苦しい助けて、でも人に言えない』という人に捧げる3つの名言
『苦しくて苦しくてしかたがない、どうしたらいいんだろう』と精神的に追い込まれてしまったら、とにかく誰かに相談するという方法があります。
しかし、相談出来る家族も友人もいなければ、公共の相談窓口に相談する勇気も持ち合わせていないと人もいるでしょう。しかし、そういう状況であっても、良書や賢人の名言によって救われたという人もたくさんいます。そこで今回は、苦しい時に生きる勇気が湧く3つの名言を紹介します。
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1.すべて自分次第!勇気が湧き出る村上春樹さんの名言
苦しみは
オプショナル
ーー 村上春樹(走ることについて語るときに僕の語ること) --
病気やケガの痛みは、現実の痛みですから自分ではどうしようもありません。つまり、現実の痛みには耐えるという方法しかないのです。
しかし、苦しみは心が感じる痛みです。 この心の痛みは同じ条件の苦しみであっても人によって大きく異なります。ある人は苦しみに耐えられずにパニックに陥るかも知れません。しかし、別の人は顔色一つ変えずに具体的な対策に動き始める人もいます。
そうなんです。問題や出来事、それ自体が人に苦しみを与えるわけではないのです。その問題に対してどう向き合うか、どう感じるかによって苦しみは生まれるのです。
基本的に前向きな人は苦しみに強いものです。結局、苦しみは自分次第、あなた次第なのです。
2.ビートたけしさんの目からうろこの名言!
せめて生きている間は楽をしよう、
という考えは僕の場合は逆でさ、
どうせ死ぬとき楽になるんだから
生きている間はとことん辛く生きよう、
というのが僕の考え
ーー ビートたけし ーー
さすが、たけしさんです。いつも歯に衣着せぬ鋭い発言で、感心しきりの筆者ですがこの深い言葉にはまさに目からうろこです。前半の『どうせ死ぬんだから、楽して生きよう』という考え方は、苦しみを避けて快楽主義的に生きようという考え方です。
この考え方は悪くすると、堕落的な生き方になりがちです。また、この生き方は苦しみを全否定する考え方なので、いざ、耐えがたい苦しみに直面すると、絶望的な状態になってしまいます。
しかし、後半の『死ぬとき楽になるんだから、生きている間はとことん辛く生きよう』という考え方は、まさに逆転の発想です。この考え方だと、積極的、能動的な生き方になります。そもそも人生は苦しくて当たり前という前提に立っているので、どんな困難な壁が立ちはだかっても、ひるまないで乗り越えていく心構えができます。
この考え方はとても仏教的な考えですね。 仏教ではもともとこの世は「一切皆苦」であるという教えがあります。一切皆苦とは『すべては苦しみで、人生は思いどうりならない」という意味です。この真理が分かればどんな困難にぶち当たっても、これはいたって普通の出来事であると受け止められます。
そうなれば逆に苦しみは消えていきます。 そして能動的なやる気が出て困難に立ち向かうことが出来るのです。だからあなたも「人生は苦しくてあたりまえ」と考えましょう。そう考えれば苦しみは減り、明日への勇気が湧くでしょう。そして勇気ある前向きな行動はあなたに幸せをもたらすはずです。
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3.人生を苦しくしているのはあなた自身だ!アドラー
あなたが人生を困難にしているのだ。
人生はきわめてシンプルである。
ーー アドラー ーー
アドラー心理学で有名なアドラーの言葉です。アドラーは、もし人生がつらく苦しいものと感じるとしたら、それは環境や条件のせいではなく、あなた自身がそうしているのであると説明します。
例えば、身長が高くて戸口の上部にいつも頭をぶつけて、ぼやいている人がいたとします。
「 このままじゃ、俺の頭がどうにかなっちゃうよ。」
「 戸口をなんとかしてくれよ。」
彼は、いつもこのようにつぶやいて自分は不幸だと嘆いていましたが、実は簡単にこの苦しみから解放される方法があります。そうです。簡単ですよね。背中を曲げてとうり抜ければいいだけです。
こんな簡単なことに彼が気づかないのは、問題が自分の外に常にあると考えているからです。つまり、アドラー心理学的に言えば、その人の考え方(ライフスタイル)が間違っているからです。
つまり、全ての問題は外側にあるのではなく、自分の内側にあるのです。そして自分を変えることによって、あらゆる外の問題に対処できるのです。
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記事のまとめ
どうでしたか。ちょっと気分が変わりましたでしょうか。苦しい時は苦しさのみに心が執着して、物事を俯瞰してみることができません。そんな時は賢人の言葉に触れることによって、客観的な視野で見ることが可能になります。
今日の名言のまとめです。(要約)
2.どうせ死ぬとき楽になるんだから、生きている間はとことん辛く生きよう。
3.人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。
あなたの苦しみは、あなたの心の持ち方、ライフスタイルで全てがきまります。まずは、問題が環境にあるのではなく、自分の考え方にあることを認識しましょう。そのことが腑に落ちたら環境を嘆くのではなく、自分が変わる勇気ある一歩を踏み出しましょう。
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