売れっ子芸人山里さんから学ぶマイナス思考を改善する画期的な方法
今や売れっ子芸人として、テレビのバラエティー番組やナレーションなどで引っ張りだこの南海キャンディーズの山里亮太さん。しかし山里さんも初めから順風満帆というわけではありませんでした。
大きな挫折を経験し、心が折れてマイナス思考から抜け出せない日々が続きました。しかし、あることをきっかけにそこから這い上がることができました。今回はそんな山里さんがマイナス思考から抜け出した方法を考察します。
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M1グランプリで天国から地獄を経験した山里さん
2004年のM1グランプリ(漫才コンテス)で優勝した南海キャンディーズは、一気に脚光を浴びました。仕事も圧倒的に忙しくなり、スケジュール帳は真っ黒になりました。
これから「僕のサクセスストーリーが始まるぞ」と自信満々になりました。しかし、その一年後、再度挑んだM1グランプリでは、もうこれ以上にないくらいにスベリ倒して、最下位に転落したのです。
山里さんはこれで、完全に自信喪失してマイナス思考に支配されてしまいました。
芸人としてもう終わってるよ
ーー PHP1月増刊号 平成29年11月16日発行 ーー
周りからは常にそう思われている気がしてしまい、人の視線が怖くて仕方がなかったと言います。時には、お腹も空いていないのに無意識にピザを食べまくり、食べることに集中することで、つらい現実から逃げていたそうです。
テレビに出る芸人には、才能があって自分よりも面白い人はたくさんいる。そんな現実を見るたびに前年度優勝で蓄えた小さな自信はすっかり底をついてしまったのです。
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山里さんがマイナス思考から抜け出した方法
マイナス思考から抜け出すことが出来なかった山里さんが、そこから抜け出すことが出来たのはマネージャーが言った言葉を思い出したからです。
それは最下位になったM1グランプリを終えた直後のこと、スタッフの人と一緒に行った居酒屋での話です。
居酒屋に入ったら店員さんから
といって笑われたそうです。
ーー PHP1月増刊号 平成29年11月16日発行 ーー
これを聞いたマネージャーが、
失敗してこれだけ笑ってもらえる人は、
めったにいないよ
それだけで才能だよ!
ーー PHP1月増刊号 平成29年11月16日発行 ーー
この言葉を思いだした山里さんは、「スベることも才能ならば、自分に自信がないのも才能なのかも知れない。」と考えたのです。そこから山里さんはマイナスはマイナスではなく、どう力に変えていくかが大切なんだと考えるようになったのです。
1.マイナスをプラスに変える発想
失敗やコンプレックスは常にマイナスと捉えがちです。 だからそのままでは辛さや劣等感などのマイナス感情にあっという間に支配されてしまいます。
しかし、失敗やコンプレックスをマイナスと感じるのはある一つの見方にすぎません。 物事には必ず二面性があります。プラスの見方をすれば、失敗は成功するための学習であり、コンプレックスは成長するためのエネルギー源です。
つまり、マイナスをプラスに変える発想が重要なのです。 先の例でいえば芸人がスベることは致命的と考えるのが普通ですが、ますだおかだの岡田圭右さんは、まさにそのスベることを芸にして人気タレントになった人です。
今では「すべり芸」という言葉も認知されています。まさに逆転の発想です。マイナスをプラスに変える思考をすることで、私たちはマイナス思考の闇から解放されるのです。
2.嫉妬心は時間泥棒
マイナス感情の代表といえば劣等感ともう一つ、嫉妬心です。人とは比較することが人間の習性でもあるので嫉妬心のつらさは誰でも感じるところです。
山里さんも強い嫉妬心に悩まされていました。 しかし、どんなに嫉妬したって何の影響もないし、何も変えることができない。それどころか自分の貴重な時間をただ無駄にしているだけであることに気づき、それ以降は嫉妬心が湧いたら、
ーー PHP1月増刊号 平成29年11月16日発行 ーー
と心に誓うようにしてから、次第に人のことが気にならなくなったそうです。
この発想は、筆者にとって新鮮に感じられました。
こう考えると嫉妬することが馬鹿らしく感じて、嫉妬から離れることも難しくないかも知れません。
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最期にひと言
怒りや不安、コンプレックスや嫉妬など私たちに苦痛を与えるマイナス感情は、起きた出来事をどう見るかによって決定されます。
同じことが起きても人によって受ける感情は全く異なることもあります。それは起きた出来事は単なる事象であって、問題はそれをどう捉えるかで決定的になるのです。
だから物事を複数の視点から考えるという習慣は、私たちの心に大きなゆとりと恩恵をもたらせてくれるはずです。
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