どうしても嫉妬してしまう人の心理を空海の名言から分析してみた!
他人と比較することから派生する妬み、嫉妬する心に人はずっと悩まされ続けてきました。この嫉妬という根深いマイナス感情がなければ、心はいつも平和を保てるに違いないのに。
嫉妬はなぜ起こるのでしょう。 今回は、嫉妬という人間にとって、とにかくやっかいな感情を空海の名言をもとに筆者なりに分析してみました。
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嫉妬とはなんだ! まずは空海の名言から
まずは嫉妬について論じる空海の名言を紹介します。
別々の存在だと思うこころから生じる。
もし自分と自分以外の人を別ではなく、
同じ存在だと見ることが出来れば、
嫉妬することがなくなり、
公平な心になり、
すべての人の善行を心から賞賛できる。
ーーー 空海(真言宗の開祖)---
嫉妬とは自分というものの外側の世界を敵とみなす心理
深刻なほどに嫉妬深いひとは、自分という個体の表皮の外側にあるのは、全て敵(ライバル)と認識しているのではないでしょうか。
そうなれば目にうつる人々のすべてが競争相手になります。そのような人には他人はもちろん、友人や親や兄弟さえも比較の対象であり、嫉妬の対象でもあります。
自分よりも優秀な人はいくらでもいます。そうなると人生そのものがとても苦しいものになるでしょう。自分と敵対するものが多い人ほど、嫉妬する対象は広がり心の平安とは無縁の世界に生きることになります。
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嫉妬から離れるには、愛せる範囲を広げること
愛する人に対しては嫉妬は抱きません。むしろ喜びや称賛があります。 愛を感じる影響の範囲に嫉妬の境界線があるのです。
家族や友人に愛と尊敬を感じる人は、それらの外側に嫉妬の境界線が存在するのです。つまり愛の影響範囲がそのまま嫉妬の境界線になります。
そして愛の影響範囲が狭いほど心が苦しくなり、範囲が広がれば広がるほど幸福に満ちて心の平安が訪れることになります。嫉妬から離れるには、自分が愛せる範囲を広げていくことです。
自分と関係する人たちを温かい目で見ましょう。友人の成功を自分の成功のように喜びましょう。
仏教で表現するところの「悟り」の境地は、まさにこの愛の影響範囲が無限に広がり境界線そのものが消失した状態です。別の表現をすれば、生きとし生けるもの全てを愛の対象として宇宙そのものを自分と同一と感じる心です。
あなたの愛の影響範囲を広げることで嫉妬心は確実に消えていきます。 そしてその延長線上にあるのが「悟り」という絶対的幸福境地なのです。
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