意識を変えるには行動を変えること!【意識改革が難しい理由】
組織でも個人でもあっても、何か大きな問題があると直ぐに問われるのが意識改革です。 「意識を変えなさい」「意識改革をしなさい」と言われますがほとんどの場合で失敗になります。
それは意識を変えようとすること自体に無理があるからです。 意識を変えるのではなく行動を変えることが大切です。今回は、なぜ意識を変えるのではなく行動を変えるのか、その理由を説明していきたいと思います。
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意識改革が難しい理由
まず、意識とは何でしょうか。Wikipediaには次のように示されています。
--- Wikipediaより
つまり、普段私たちが感じること、認識できている意識のことです。 心理学用語を用いれば「顕在意識」と言われています。ここからは分かりやすくするために「顕在意識」のことをただ「意識」と呼ぶことにします。
意識とよく比較して取りざたされるのが「潜在意識」です。 よく言われるように人間の意識構造は、氷山の一角である意識の下に膨大な量の潜在意識が広がっています。
しかも私たちの感情や行動を実際に操っているのは、意識ではなくこの潜在意識なのです。潜在意識には過去の膨大な記憶や感情、トラウマなどが存在していて、意識では直接これを操作することができません。
しかも、意識と潜在意識は対立する場合が多く、そして対立した場合はほぼ100%潜在意識が勝利します。だから、いくら意識改革をうたって顕在意識を変えようとしたところで潜在意識はピクリともしません。
その結果、行動は全く変わらないという事になるのです。これが意識改革が難しい理由です。
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日大アメフト部の悪質タックル問題にみる意識改革の難しさ
意識改革の難しさの非常に分かりやすい事例が、昨今、バイキングなどのワイドショーを連日賑わしている日大アメフト部の悪質タックル問題でしょう。
国民の関心も高く、連日繰り広げられる見えすいた謝罪や、後手後手の対応や行動で日大側が反省していないのがテレビ放映を通して見透かされていました。
きっと日大の監督やコーチ、学長や理事長の頭の中では、意識と潜在意識が真っ向から対立していたことが想像できます。いくら意識で見せかけの謝罪をしても、潜在意識では全く謝罪を受け入れてないので、全ての言動が矛盾して傍目からみても嘘がバレて見苦しくなるのです。
加害者になってしまった日大の選手がスピーディーに言動一致の謝罪と行動をしたことで対比されて、なおさら茶番劇であることが目立っていました。
今回の日大アメフト部の悪質タックル問題は、組織と個人の意識改革の難しさを如実に表していると言えるでしょう。
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個人の意識を変えるには、行動を変えるしかない
ここまでの話で個人の意識を変えるのは難しいという事がよく理解できたと思います。つまり見せかけではなく、言動一致の意識改革を実行するには「潜在意識」を変えなければいけないという事です。
そして意識そのものが潜在意識の支配下に置かれているために、意識によって潜在意識を変えることは不可能であることも分かりました。
これを図に示してみると
この方法では潜在意識は変わらないので逆の発想します。 つまり、行動から変えていくのです。
これも図に示してみましょう。
このように潜在意識に影響を与えるなら行動をかえることが最も合理的なのです。 これは中身を変えるために形から入るという方法です。
もちろん潜在意識がまだ変わっていない状態で、行動するわけですから心がともなわない状態で行動を起こすことになります。しかし、それで構いません。形から入っているわけですから多少の違和感はあってもやるべき行動を形として実行するのです。
すると行動は直接的に潜在意識に影響を及ぼすので、潜在意識の方が行動に寄り添っていきます。そして最後には潜在意識も変わるのです。
これは空手の突きの練習に似ています。 突きの練習は初めに腕と拳の動きを確認しながら形を意識してゆっくりと動きの練習をします。
その形の練習を何度も何度も、来る日も来る日も練習を続けていくとやがて、鋭く空を切る正拳突きが完成します。あなたの人生を改革したいのら、意識を変えるのではなく行動を変えていきましょう。
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