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どうしよう?どうする?と迷った時に自分の心の声を聞く方法

      2017/04/11

入試や就職や結婚など人生の大きな決断が必要な時や、それ以外にも重要な選択をしなけらばならないことは人生にはたくさんあります。多くのひとがその難しい決断に悩みます。

「どうしたらいいのだろう?」「いったい自分は何がしたのだろう」と、そんな時自分の本当の気持ち、「自分の心の声」を聞きたいと思ったことはありませんか?今回は「自分の心の声を聞く方法」について考察してみたいと思います。

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『自分の心の声』とは

自分の事なのに自分の本当の気持ち(心の声)が分からない。なぜ、こんなことが起こるのでしょう。それは、いつも自分だと思っている自分は、ほんの表面的な意識でしかなく、全ての自分を理解しているわけではないからです。

自分の心の声は、意識の下の奥深いところに存在していて、普段、両者は密にコミュニケーションが取れない状態にあります。そのため自分のことが自分でわからないという矛盾が生じているのです。

『自分の心の声』とは無意識の声である

フロイトは人間の心を顕在意識と潜在意識(無意識)から構成されると提唱しました。そして顕在意識は氷山の一角であり、その下に山のごとく存在しているのが潜在意識です。

顕在意識は自分自身がコントロールしている範囲の意識でいつも感じている自分とも言い換えることができます。潜在意識には生れてから現在までの記憶や感情が全て格納されています。

潜在意識こそが本当の自分であり、私たちの行動や感情を突き動かしている黒幕なのです。意識でやめたいと思っても止められないタバコ、ダイエットしたい思っても過食に走ってリバウンドするのも全て潜在意識のなせるわざです。そして、私たちが知りたい「自分の心の声」もこの潜在意識の奥に潜んでいるのです。

『自分の心の声』を聞く方法

自分の心の声を聴くには、潜在意識から昇ってくるシグナルを受け取る必要があります。しかし、この複雑な現代社会で過剰な人間関係にもまれて疲弊しきっている私たちには、そのシグナルをキャッチする力がないのです。

その大きな原因はストレスです。ストレスによって発生する恐怖や不安、怒り、悲しみなどが頭の中を占領して、ノイズとなって潜在意識からのシグナルの通過を邪魔しているのです。いかにして潜在意識から昇ってくる心の声を聞くかが問題です。その方法についてシンプルなものから、いくつか紹介します。

1.ワクワク感と嫌悪感で判断する

感情は顕在意識ではなく、潜在意識から湧き上がってくるものです。可愛いものや、奇麗なものを見ると幸せな気分になったり、醜いものや汚いものを見ると嫌悪感がでるのも潜在意識からくる偽りのない感情です。

これらのシンプルな感情は、いわば潜在意識からくる「心の声」の1つです。、この正直な感情を決断材料にするのです。何か重要な判断や決断をしなければならない時は、その決断した時にどのような感情が湧いてくるかチェックしてみましょう。

ワクワク感や嬉しさ、安心感などプラスの感情が湧いてくる場合はGOサインです。嫌悪感やなんとなく嫌な感覚が湧いてきたら、NGと見た方がいいでしょう。なぜならそれがシンプルな潜在意識からの解答だからです。

たとえ周りの人や友人から強く勧められても、他人の判断に委ねてはいけません。他人はあなた自身について何も責任を負わない存在なのですから。

2.体の反応で判断する_キネシオロジー

潜在意識の声を聞く方法として体の反応で調べる方法があります。キネシオロジー(筋肉反射)というテクニックです。体そのものは完全に無意識のコントロール配下にあるので潜在意識の反応となります。キネシオロジーには様々な方法がありますが、ここでは一番簡単なOリング(オーリング)というテクニックを紹介します。

<Oリングテストの方法>

1.まず初めに片方の手の親指と人差し指の先端をくっつけて、わっかを作ります。ちょうど「OK」サインのような形にします。

2.そうしたら自分以外の誰か一人にわっかの部分を引っ張ってもらい、あなたは指のわっかが離れないように抵抗します。

3.次にわっかを作った反対側の手にタバコのような体に害があるものを持った状態で、わっかを引っ張ってもらいます。すると簡単に指が開いてしまい、あなたは最初のように抵抗が出来なくなってしまいます。

 

これは、体が自分に害があると判断した場合に、筋力が低下するという普遍的な性質をりしたものです。これはあらゆる物質で試すことができます。とにかく体にとって良くないとなればわっかは簡単に外れます。

Oリングは心の問題にも応用できます。例えば自分の嫌いな人を思い浮かべて、Oリングテストをすると筋肉がゆるみ、わっかが外れます。他にも自分の下した決断が自分にとって良いものであればわっかは外れませんが、悪いものであれば筋肉が緩んでわっかは外れます。

このようにOリングテストは、あらゆる物事をOKかNGの二択で回答を得ることができる画期的な方法です。自分の頭では到底知り得ないことも分かってしまうのはとても不思議な現象ですよね。

これは私の推測ですが、ユングが提唱しているように無意識は個人の無意識をの枠を超えて人類共通無意識までつながっています。そして少し飛躍しますが、おそらくその先の万物の無意識にまでつながっているのではないでしょうか。だから潜在意識は全て知っているのです。

キネシオロジーは優れた手法ですが、1人では出来ないというデメリットがあります。また条件としてリラックスした状態でないと正しい結果は得られないという難しさがありますので、実際に使いこなすには多少なりとも訓練が必要と思います。

瞑想で心の声を聴く

これまでは感情や体の反応を使って間接的に「心の声」を聴く方法を紹介してきましたが、もっと直接的にインスピレーションとして、あるいは映像として、時には直接心の声として聞く方があります。

それが瞑想です。私たちが潜在意識の声を直接に聞くことが出来ないのは、不安や迷いが頭の中の占領して邪魔しているからです。この不安や迷いは、仏教でいうところの妄想とか煩悩の事です。

もっと具体的に説明すると、顕在意識と潜在意識との間にガラスの仕切りがあったとします。本来はこのガラスは透明で、顕在意識から潜在意識はっきりと全てを見ることができます。

しかし、妄想が邪魔している状態の時のガラスの仕切りは、すりガラスの状態です。潜在意識は全く見えない状態になるのです。でも、瞑想することにより妄想を取り払えば、また元のように透明なガラスに戻り、潜在意識ははっきり見ることができるのです。

しかし、瞑想は本格的に行うにはハードルが高すぎます。でも私たちは僧侶や宗教家のように悟りを目標としている訳ではありません。潜在意識と少しだけ通信出来ればいいんです。そこで、今回は、誰でも簡単にできて、現在、注目されている瞑想法を紹介します。

<マインドフルネス呼吸瞑想法とは>

この瞑想法は、もともとブッダが悟りを開くために実行していたとされる瞑想法を現代版に応用したもので、その効果は折り紙付きです。簡単な方法ですが、続けていけば頭の中の妄想を吹き飛ばし、潜在意識の声がダイレクトに届くクリアーな頭脳になることができます。

<マインドフルネス呼吸瞑想のやり方>

1.自分にとって楽な姿勢をとる(胡坐でも、横になっても良い)
2.目を軽く閉じます
3.大きく深い呼吸をします。
4.呼吸をしながら、呼吸の数を数えます。
以上を15分程度おこなう。

説明)

簡単に説明すると、目を閉じて深呼吸をしながら数を数えることに意識を向けるだけです。
具体的にゆっくりと息を吸いながら、心の中で数を1,2,3,4と数えます。そして息を吐くときにも、吐きながら心の中で1,2,3,4とゆっくりと数えます。

これを続けていくと、呼吸だけに意識が集中して、他のことは考え無くなります。つまり、邪念や妄想が鳥は割れるのです。この瞑想は簡単ですが、驚くほどの効用がありますので、その効果についてお話します。

<マインドフルネス呼吸瞑想の効果>

・ 妄想を取り払う
・ ストレス解消
・ 不安症の改善
・ うつ病の改善と治癒
・ 集中力の強化
・ 脳の活性化を促す
・ 記憶力が高まる
・ アイデア、創造性が伸びる
・ 免疫力が向上する
・ 幸福感が高まる
・ よく眠れるようになる

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最後にひと言

心の声を聴けるようになれば、自分に絶対的な自信を持つことができます。それは表面意識のあなたと潜在意識のあなたが一つになることができた証です。もう誰に頼る必要もありません。

仏教で「自灯明」という言葉がります。「自分の進むべき道を自分の光(灯)で照らしながら進む」という意味です。自分の心の声を聞きましょう。もうあなたが頼るべきは他人ではありません。あなた自身なのです。

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 - ストレス解消, 幸福論, 悩みの解決