生きる目的、人生の課題は3つに集約される【アドラー心理学】
2017/04/11
アドラー心理学では、あらゆる人生の課題は対人関係に集約され、そのすべては次の3つに分類されるとしています。
1.仕事の課題
2.交友関係の課題
3.愛の課題
なんか、ほんとにこれだけ? と感じるかも知れませんが本当にこれだけです。しかし、この3つの課題に私たちはいつも悩まされているのです。この3つの課題はそれぞれ難易度が違って、一番簡単なのが「仕事の課題」で次が「交友関係の課題」そして一番難しいのが「愛の課題」です。
( 課題の難易度 : 仕事 < 交友関係 < 愛 )
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目次
3つの課題とそれぞれの関係
私たちは、この3つの人生の課題に対してバランスよく取り組んで、3つの課題すべてについて成功を収めることが理想です。このつの課題は、どれも人生にとって重要なファクターでどれ一つ欠けても困りますが、あえてランク付けすれば次のようになるでしょう。
( 課題の重要度 : 仕事 < 交友関係 < 愛 )
人生における3つの課題の達成度と幸福度の関係
人生における3つの課題の達成度と幸福度の関係は次のようになります。
1.3つの課題の全てが未達成の場合
●仕事の人間関係に恵まれていない(商談、上司や同僚との関係)
●交友関係に恵めまれていない(友人がひとりもいない)
●愛に恵まれていない(家族や恋人との関係に恵めれていない)
3つの課題の全てが達成されていない状況が、最もつらい状況であることはまちがいありません。経済的につらいだけでなく、全ての人間関係で希望が持てないならば、残っているのは絶望だけです。
2.仕事の課題のみ達成されている場合
〇仕事の人間関係に自信がある(商談、上司や同僚との関係)
●交友関係に恵めまれていない(友人がひとりもいないなど)
●愛に恵まれていない(家族や恋人との関係に恵めれていない)
これはよくあるパターンですよね。仕事のみに生きがいを感じて、それ以外は自分の人生には必要ないとでもいうようにガムシャラに仕事をする人。
どうしてこのパターンに一番陥りやすいのかをアドラー心理学では次のように説明しています。まず、3つの課題で一番簡単な課題が仕事の課題です。
そこで仕事の課題は他の課題に比べて比較的に達成しやすいのですが、あとの2つの課題があまりに難しいために拒否しているのです。これは無意識で選択しているので、本人に明確な自覚があるわけではありません。
3.愛情の課題のみ達成されていない場合
〇仕事の人間関係に自信がある(商談、上司や同僚との関係)
〇交友関係にも恵めまれている(親友や友人がたくんいる)
●愛に恵まれていない(家族や恋人との関係に恵めれていない)
仕事も順調で多くの友人にも恵まれ、ある程度の幸福感を感じている。しかし、家族の関系や恋人の関係が上手くいっていないと、人生で最も重要な愛情が満たされないことで真の幸福とは言えないのではないでしょうか。
4.3つの課題が達成されている場合
〇仕事の人間関係に自信がある(商談、上司や同僚との関係)
〇交友関係に恵めまれている(親友や友人がたくんいる)
〇愛にも恵まれている(家族や恋人との間に調和のとれた関係が築かれている)
3つの課題がバランスよく達成されていて最も理想的な状態である。やりがいのある仕事に就き、友人や家族あるいは恋人との愛情にも恵まれて信頼関係も築いている。そして、その盤石な土台をベースにしっかりと見据えた未来の目標に向かって、努力している姿が目に浮かびます。
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3つの課題にバランスよく取り組むことが大切である
人生の3つの課題は、どれが欠けても幸せにはなれません、何故ならどれもが欠けてはならない幸せに必要な重要なファクターだからです。しかし、多くの人たちが偏った努力をしてしまいます。そして、長い時を経て自分の間違いに気づき、後悔をするのです。
ですから、私たちはいつでも3つの課題である『仕事』、『交友』、『愛』を意識して、それぞれについて明確な目標をもって、取り組んでいく必要があるのです。
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