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松任谷 由実・やさしさに包まれたなら(魔女の宅急便)の歌詞が凄すぎる!まさに仏教哲学

   

松任谷由実さんといえば、やさしくきれいなメロディーとさわやかな癒しボイスで老若男女問わず、幅広いファンを獲得している歌手です。

しかも、そのやさしく包み込まれるようなメロディーの曲にサラッとした感じで深いメッセージを盛り込んでくるのがたまらなく好きです。

ユーミンのたくさんの曲の中でいちばん筆者が好きなのが、「やさしさに包まれたなら」という曲です。魔女の宅急便という映画のテーマソングとして聞いたのですが、映画にとてもマッチしていて、曲もタイトルのやさしく包まれるようなメロディーですぐに気に入りました。

しかし、一番驚いたのはその歌詞です。優しいメロディーに溶け込んでサラッと聞き流してしまいそうですが、その歌詞の中身は優しいことばで包み込んだ、まさに仏教哲学そのものなのです。今日は、松任谷由実さんの『やさしさに包まれたなら』の凄さを見ていきましょう。

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『やさしさに包まれたなら』の歌詞に秘められたは深淵な仏教哲学

それでは、筆者が仏教哲学のエッセンスを感じ取った歌詞の部分を抜粋して筆者の解釈を紹介しましょう。

小さいころは、神様がいて
不思議に夢を叶えてくれた
優しい気持ちで目覚めた朝は
大人になっても奇跡が起こるよ

<筆者の解釈1>

幼少の頃は、誰でもけがれのない心です。 まだ、劣等感や嫉妬や我欲といったネガティブな感情に支配される前の純粋な心です。

そんな純粋な心の時は、自然や宇宙といった大いなる力と結びついているのではないかと私は思います。どんな夢も叶うのでないかと思うほど、この頃は無敵のような感覚もあるような気がします。

それが、おとなになるに従って、ネガティブな感情に支配されるようになり、いつしか、純粋な心を忘れてしまいまいます。しかし、純粋な心がなくなったわけではありません。ただ、ネガティブな想いに覆われた心の雲の向こう側に隠れているだけです。

だから、大人になっても、優しい気持ちになればネガティブな心の雲が消え去って、純粋な心が現れるのです。そうなれば大人のあなたにも奇跡は起きるでしょう。

心の奥にしまい忘れた
大切な箱 開くときは今やさしさに包まれたなら きっと
目にうつる全てのことはメッセージ

<筆者の解釈2>

大人になって忘れてしまった純粋な心を思い出す時は今です。未来ではありません。常に今です。あなたの心がやさしや思いやりに包まれたら、それはきっと起こります。 あなたの目にうつる全てのものが「愛」というメッセージでつながっていることが、はっきりと理解できるでしょう。

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最後にひと言

キリスト教でも仏教でも、人に対するやさしさや、思いやりなどの「愛」を重んじます。この場合の愛は、恋愛などの執着に関わる愛ではなく、見返りを求めない純粋な愛です。

仏教では、愛というと執着の愛を連想してしまうので「慈悲」という言葉を用いています。ユーミンの『やさしさに包まれたなら』の歌詞は、小さな子供の頃には誰でも持っていたこの大きな愛(慈悲)を、今は忘れてしまっている大人も、『やさしさに包まれたなら』、

きっと思い出すことができるよと教えてくれているような気がするのです。どうでしょう。仏教哲学のエッセンスが浮き彫りにされたと思うのですが、詩の理解の仕方は人によって違ってくるものです。あくまでも筆者の見解ということで多めに見ていただければ幸いです。

 

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