椎名林檎の幸福論の歌詞が凄すぎる!まさに哲学書のレベル
2017/06/24
メッセージ性の強い歌詞とその独特の存在感で圧倒する歌手の椎名林檎さん。私が初めて彼女を知ったのは「本能」という曲のPVを見てからでした。ナースの恰好をして彼女が拡声器をもって歌い、ガラスを蹴り破るなど当時としては斬新な映像と独特の音楽性にすっかりファンになってしまいました。
その椎名林檎さんのデビュー曲の幸福論という曲の歌詞がすごいのです。彼女の曲はみんなメッセージ性が強いのですが、この曲の歌詞の行間からくるメッセージはもは哲学・宗教といってもいいでしょう。今日は、椎名林檎さんの幸福論の凄さを見ていきましょう。
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幸福論という曲の歌詞に秘められたは深淵な哲学
まずは、幸福論の歌詞を紹介します。わずか4分間の歌詞につめ込まれた深淵な哲学をご覧ください。
作詞:椎名林檎 作曲:椎名林檎
本当のしあわせをさがしたときに愛し愛されたいと考えるようになりました。そしてあたしは君の強さも隠しがちな弱さも汲んで、時の流れと空の色に何も望みはしない様に素顔で泣いて笑う君にエナジィを燃やすだけなのです本当のしあわせは目に映らずに案外傍にあって気付かずにいたのですが…。かじかむ指の求めるものが 見慣れたその手だったと知って、あたしは君のメロディーやその哲学や言葉、全てを守る為なら少し位する苦労もいとわないのです。時の流れと空の色に何も望みはしない様に素顔で泣いて笑う君のそのままを愛している故にあたしは君のメロディーやその哲学や言葉、全てを守り通します。君が其処に生きているという真実だけで 幸福なのです。
☆End☆
この曲は、基本は恋愛の詩です。ですから結婚式によく使われるそうです。しかし、私が感じるのは恋愛にカモフラージュされていますが、実際は普遍的な人生哲学としての幸福論を熱く歌っていると思うのです。まず、この詩を私の見解で分かりやすく超要約したいと思います。短くして詩に書かれている哲学を浮き彫りにしたいのです。
本当の幸せは愛し愛されること。私は時の経過や大自然に何も望まないように
あるがままの君を受け入れ愛します。本当の幸せは、実は手元にあるのに気づかないもの。
君の全てが私の幸せだと知った今、君を守るためならどんな苦労もいとわない。私は時の経過や大自然に何も望まないように
あるがままの君を愛しているから、あなたの全てを守ります。
君が存在している真実が幸福そのものなのです。
☆End☆
どうでしょう。だいぶ哲学のエッセンスが浮き彫りにされたと思うのですが、詩の理解の仕方は人によって違ってくるものです。あくまでも私の私見ということで大目めに見ていただければ幸いです。
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幸福論の詩から私が感じ受け取った哲学
この詩で歌っている愛を恋愛だけでなく、普遍的な愛として置き換えるとものすごく深淵な幸福論が浮き彫りになります。その骨子は次の3点です。
<私が感じとったもの>
- 本当の幸せは私と私以外の人を同等に愛することから生まれる
- そのために自然に対するように私と私以外の人の全てを受け入れ、全ての責任を負います
- 私と私以外の人が存在しているという真実が幸福そのものです。
上記の三つが、椎名林檎さんの幸福論から私が受けとったものです。あくまでも私の私見ですが、何か感じるものがあったら嬉しいです。
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